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犬ガオ
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novelistID. 525
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Awtew.2 (e-r) 1
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歩香にそう聞かれ、コクリ、と頷く。ってあれ? 買ってきたの僕だよな?
だけど、微笑んだ彼女の顔を見ていると、何でも許せそうな気がしたから、まあいっか、と自己完結した。
「でも、おいしかった。ありがとね、セキ」
歩香が『ボク』になってから初めての感謝の言葉。
うん、昼飯を抜く価値は十分すぎるほどあった。思いながら牛乳の残り一滴を喉の奥に落とした。
作品名:
Awtew.2 (e-r) 1
作家名:
犬ガオ