モノガミものぽらいず
ハクビのメッセージ 3
秋月、オハヨー!
秋月〜? あんた、最近顔色良くなっただな〜。
おらがここさ来たばっかりのときは、顔色良くなかっただぞ? 良かっただなぁ〜。おらも、ここに来たかいがあったべさ〜。
そうそう、昨日あんたが学校さ行ってる時にな〜? おら、近所の公園に行ってみただよ〜。
そしたら、可愛い子供たち、いっぱい遊んでたさ〜。
おら、つい昔のコト思い出してなぁ? ほら、あんたと遊んだ時の事だぁ。おら、なんだかワクワクしてしまってぇ、子供たちと一緒に公園のなか駆け回って遊んだだよ〜。
子供が投げたボール追っかけたり、
子供が投げた円盤追っかけたり、
子供が投げた空き缶追っかけたりしたべ〜。
でも、都会はやっぱり面白い所だなぁ〜。変わった人が、いっぱいいるべさぁ〜。
おらが子供達と遊んでたらぁ、フンドシ一丁のおっちゃんが来てなぁ?
「だいにっぽんテイコクバンザーイ!」
とかって叫んだかと思ったら、包丁振り回してこっちさ走って来たべさ〜!
おら、きっとこれが噂に聞く、ナマハゲの『こすぷれ』だと思っただからぁ、「大丈夫、大丈夫〜」って、泣き始めた子供達の頭を撫でてなぁ? ナマハゲのおっちゃんの前に立ちはだかっただよ〜。
いやぁ、こっちでも、こんな祭りがあるだなぁ、って、嬉しくなっただぁ。
で、おっちゃん包丁振り回すけども、おら、さっささっさと避けるだから、おらにはちっとも当たらないべさぁ?
だからおっちゃん、今度は子供さ狙うべさ? でもおら、子供達さ守る役目だから、悪いと思っただけど、おっちゃんの背中を蹴っとばしただよ〜。
そしたら、おっちゃん三メートルほど吹っ飛んでったべさ〜?
そんなことしてたらな? 今度はもう一人、
「トーキョー仮面参上! ドキュンはウチがゆるさへん!」
って叫んで、加勢に来てくれた、お面の女の子がいたべさ〜。
そしたら、また子供達が泣き始めたもんだからぁ、おら、その子と一緒になってぇ、おっちゃんさ、子供達から見えないトコまで投げ飛ばしただよ〜。
こんど秋月も、一緒に公園に行くべなぁ〜♪
子供達と遊んで体動かしたら、ごはんも美味しいべ〜。
作品名:モノガミものぽらいず 作家名:山下しんか