狂い咲き乙女ロード~3rdエディション 暴かれた世界~
「う……あう……あっ、もう……僕、駄目だよ!」
「あああああっ、もう出(以下略)」
…………はっ、ドリームか。
ふう、本気で焦った。まさか三日連続でこの夢とは……
って、んもう! 僕はなんつー夢を見とるんだ! しかも三日連続たぁふてぇ野郎だ。くそ、くそ、くそ、あああああああああ、クソ野郎は僕だったッァァァァァ
もうどうしたらいい? ゴッドよ、教えてください。僕は大変な罪を犯しました。具体的に言うとクラスメイトを強姦しました。嫌がる彼を無理矢理に、力ずくで陵辱しました。
いやいや、落ち着くんだ、僕よ。しょうがないじゃないか。あれは不可抗力ってやつだ。そうしろって言ったのはまず森さんだし。僕の意思でそうしようって考えたんじゃないから大丈夫さ。
あとはなんだ、千秋が可愛過ぎるのがいけないんだ。だってそうだろ? 男の僕でさえどうにかなっちまいそうな程可愛いんだぞ? そんな男の子が身近にいるんだ、だったら抱きしめてみたいじゃん、押し倒してみたいじゃん、啼かせてみたいじゃないか! そうだろ全世界のブラザーたちよ。君たちなら解ってくれるはずだ、この僕の湧き上がる衝動を、そして欲望をッ!
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だッ! 誰に話しかけてんだ、僕は。ブラザーってどこのどいつだよ、全く。
もう嫌だ。
うんざりだ。
耐えられない、耐えられない!
自分が何をしたのか解ってんのか? 乱暴したんだぞ。それなのに何呑気に色ボケした夢なんて見てんだ。
馬鹿だろ?
阿呆だろ?
屑だろ?
常識的に考えて。
人間失格だよ。何が不可抗力だ、何が自分の意思とは関係ないだ、行動を起こしたのは僕自身だ。森さんに何を言われようときっぱり断ればよかったのだ。もう死のうかな。そうだ、本当ならとっくに死んでるはずだった。それなのにどうしてまだ生きてる? なんで――
とかなんとか朝っぱらからやりつつも、もうどうしようもなかった。とりあえず僕はいつも通り学校に向かうことにした。
作品名:狂い咲き乙女ロード~3rdエディション 暴かれた世界~ 作家名:黒子