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2009/12/30時刻11：58：54
「秋元さーん、ご飯食べに行きましょうよー・・。」
晋作は背後から直彦に近づく。
直彦は驚いたように首を振った。
「んー良いよー。でも元日のあれ終わってないんだよね・・・。」
残念そうに直彦は呟くと、晋作は残念そうな顔をした。
一気にテンションが下がったのが分かる。
「じゃあ、俺手伝いますよ〜。そうすれば早く終わりますよ・・・ね・・？」
人懐っこい笑い顔を見せて晋作は直彦の隣に腰を下ろした。2人で黙々と作業を進める。
早く終わらせないと、店はほとんど閉まってしまうだろう。
もしそうなった場合は、直彦が簡単な料理を作ることになるだろう。
「早く終わらせないと・・・。作るの面倒だし。」
「だったら俺が・・・「大丈夫すぐ終わらせるから。」
晋作の料理は殺人的に下手なので必然とそうなってしまう。直彦はそれで以前酷い目にあった。
「そうっすか〜。じゃあ頑張りましょうね。」
30分ほどで2人はテキパキとするべき仕事を終わらせてしまった。
「ありがとう直彦くん。おかげで助かりましたっ、」
「いえいえ、俺だって秋元さんとご飯食べに行きたいんで。」
ほのぼのとした雰囲気で会話をしていると、突然松平塾長の声が聞こえた。
「おーい晋作ー少しいいか〜。」
「はーい。」
晋作が大きな声で返事をすると、顔を残念そうに顰めた。
「大丈夫だよ。本読んで待ってるから。」
そう言って鞄から本を取り出していた。その本は函に借りた本らしく「早く読まないと。」などと呟いていた。
晋作は急いで松平の下に向かった。
「何でしょう、松平さん。」
「いやね、此処―（割愛）―。」
話は5分程度で終わった。
「じゃあ、お先に失礼しますー。」
「ん。じゃーなー。いいお年を。」
「はい、いいお年を。」
会話が終わり、晋作は直彦の方に向かっていった。
「秋元さん、ご飯食べに行きましょう。今日何食べますか？」
「じゃあ、牛丼でもどう？どうせ明日は蕎麦を食べるんだから。」
「いいっすね。じゃあ行きましょう。」
2人は和気藹藹と駐車場へ向かった。
これからの予定は、いったんすき家で牛丼を買った後、直彦が家により着替えを取り、車を置いてそのまま晋作の家に向かうつもりだ。
「秋元さん何食べます〜。俺特盛なんだけど・・・。」
「じゃあ、俺もそれで。」