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ほうせんかの降るまちで

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ほうせんかがさいているんだ
おかのうえできみはそういった
ほうせんかがさいてとてもきれいだったんだ
わたしはただひざをだいてすわってるだけ
ひがおちて
もうゆうぐれで
でもこうしてるだけ
ぼくはうごくことはできなかった
だってなきそうだったから
ぼくはなきそうでくずれてしまいそうだったから

ないてめがさめたひびは
いつものようにおぼろげなただおれんじいろをしていた
ぼくはべっとからおきるけどこころはまだゆめのなかにあるみたいで
こっちがゆめなのか
それともさっきまでいたゆめがゆめなのか
さいきんはスピリチュアルとかで
「ひとがうまれたのはたましいをみがくため、このせかいにうまれた」
っていうひとがいるけど
ならこのせかいはたましいのぼくらがみているゆめで
やっぱりこのせかいのほうがゆめなんだだとおもうんだ
ならこのにんしきもぜんぶゆめなのかなって
きみはそうぼくにきいた
それはずっときがつかなかったけど
ぼくもどこかでかんじてたことだとかんじたから
ぼくはそのときとまったきがした
そういうきみはぼくのほんものであるゆめのせかいから
このゆめっておもうけど 
げんじつってなっているせかいに
わたってきたもので
ぼくをこんなゆめからさましてくれるよちょう
そうおもったんんだ

綺麗だね
きみは遠い目をしていった
僕はとまどった
何を見てそういっているのかわからなかった
きみが見ていたさきは硝子の向こうの噴水で
それに光がはんしゃするのが綺麗なんだってきみはいっていて
ぼくはそのとき
君とぼくとの色彩のおおきな差をかんじた
きみに感じれる世界をみたいとおもった
だって君はぼくの本当の世界からわたってきたモノなら
そこに「カエル」ための
ヒントが隠されているかもしれないと思ったから

ぼくはいつもそこで目が覚める
おきるとき決まって僕はくるしいきぶんになる
いきがつまる
時ケイはごぜん3じをさしていた
いつものじかん
ぼくはゆめをくりかえす
あっちがげんじつで
こっちがユメなのか
でもどちらがげんじつにせよ
ゆめのなかみっておぼえてないからさ
ほんとうのゲンジツでのことを「ゆめ」にいっちゃえば
きっとおぼろげにしかおぼえてなくて
そんなおぼろげなものはゲンジツじゃないって
きっとユメのほうをげんじつてことにしちゃうんだろうなって
そう思うと喉が渇いた
作品名:ほうせんかの降るまちで 作家名:kaeru