漆黒のヴァルキュリア
第一章 戦乙女とお供のカラス 8
え〜……黒騎士〜……
オレ、キレてもいいかな? キレてもいいよな?
また妙音天女のボケナスがさ、襲ってきたワケだよ。問答無用で。
で、オレが雷撃で反撃したらさ……
信じられるかっ? 逆ギレだぜ逆ギレ! あ・り・え・ねぇ〜〜〜〜っ!
『マッサツ』してもいいよな? な? 北欧神とこの国の神々で、戦争になっちゃうかもだけど、そりゃしょうがない。だって、オレガマンしたし!
ヴァルキュリアのキャワイイ顔も……ええっと、二度までだ!
だいたいなぁ、せっかく例の目標が『戦場』でがんばってたってのに!
あろうことか!
妙音天女のアマ、それぶっ壊しやがったんだぜっ?
あ、言っとくけど……オ、オレのせいじゃねぇかんな? オレはちゃんと局地魔術だけ使うつもりだったんだから。
アイツの衝撃波にオレの雷撃が乗ったからって――それが局地魔方陣にぶち当たって、周囲一面に大地震起こったからって、オレのせいじゃねぇかんなっ?
全部アイツが悪い!
まぁ、幸い建物は全壊まではしなかったし、目標も生き残ったし……あそこの『戦争』も延期になって、仕切り直しみたいだし、まぁいいか。
しか〜し!
次は絶対妙音天女ブッ殺しますよオレはっ?
あ〜、いくら黒騎士が止めたってムダだね!
ま、楽しみに待ってなよ。絶対、妙音天女の首ミヤゲに持ってくるから。
……ん? なんか、最初と趣旨が変わってるか?
まぁいいや。
それじゃ、オレとムニンは、ヤツを倒す為の作戦会議するから。
んじゃまたな〜!
作品名:漆黒のヴァルキュリア 作家名:山下しんか