MIROKU
三本目のチェンバー。そして、六回撃った。
――――オクトパスが再生することは、無かった。
「相性は良かったのでしょうね、でも、それ止まりだったのですよ、貴方は」
ココロとミロクはドクターの研究室に入った。
主を失ったこの部屋から、ミロクの首輪の鍵を探すのは難しかったが、何とか見つけることができた。
だが、その鍵の箱には、まるでココロがこれを取りに来るのを知っていたかのように、ワープロ文書が二枚置いてあった。
一つ目は脱出経路などが書かれた紙。
二つ目は、ココロとミロクに宛てた手紙。
二つ目には、こう書かれてあった。
『二人とも、どうかこの世界を赦してくれ』と。