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同じ部活動が縁で仲良くなり、彼女と付き合うことになった。しかし、この恋人関係は二人きりの秘密になっている。
ある日の二人きりで部屋で過ごす時間。俺はいつの間にかベッドで寝てしまったらしい。起きて見ると、彼女は枕を胸に抱いてテレビを見ていた。俺が起きたのを知って彼女は顔を向けてきたが、あきらかに不機嫌なご様子であった。ベッドの上で体育座りをし、俺を睨みつける。
「ごめんなさい。寝てしまって……」
俺は土下座で謝罪した。
「……べつにいいわよ。大会が近いから練習で疲れてたんでしょ」
不機嫌な顔をしながら彼女は言った。
「あ、あはは。わかってて寝かせてくれてたんだ。俺はお前に怒られるんじゃないかと思ってたよ」
「……私は他のことで怒るかもしれないわよ？アンタ、わかる？』
俺は思い当たるものが頭に浮かばず、怒られるのを覚悟で訊いた。
「……なんで、怒ってるんだろな〜？」
苦笑いで言った俺に、ぎろりと目線をくれる。
『そんなもん、考えりゃわかるでしょ！！』
抱きかかえていた枕を投げつけてくる。
「ぶっ！？」俺は枕を顔面に受けた。
「あー、いや、本当に……わからないんです」
鼻を赤くした顔で枕を持ちながら俺は首を傾げた。