愛を写す、君を愛す
僕は落胆した。
原因はすぐにわかって更に落胆する。
そして
これが三度目の出来事だからなおさらだ。
「愛を写す、君を愛す」
著:LIO
「タクミィィv
今日、学校が終わったらさぁーカラオケにいかないvv?」
語尾が耳につく女子が話しかけてきた。
「・・・・・・いかなーい」
だーれがお前なんかと。
とまでは言わないがテキトーに断る。
「えぇー・・・
じゃぁさっ!今週の日曜日はぁ?」
ガンでもつけているのかと思うほどの上目遣いで
僕のことを見つめてくる。
いわゆる誘ってる目ってやつで。
「悪いけど、日曜は予定あるから。」
と再度断りつつ、そいつからさっさと離れる。
背後から何かを言ってきているのは聞こえているが
あえて無視をして教室を出る。
<改ページ>
帰宅をすると、一通の封筒が届いていた。
中には簡単な文章がかかれた紙と花の写真。
文章の内容はこうだった。
今回の公募展は残念ながら落選とさせていただきました。
またの応募をお待ちしております。
舌打ちをしつつ紙も写真もゴミ箱に投げ捨て
ベットに身を投げて今度はため息をつく。
僕は写真をやっている。
将来は写真で食っていきたいとも本気で考えてる。
だけど、学校ではこのことを一切話していない。
写真をやってることで
クラスからカメコって思われるたくないし
ブスのくせにタレント志望の女子から撮ってほしいと言われたくもないから。
写真で食うとなったら
撮りたくもないものも撮らなくてはならないと思うけど、
まだ学生のうちは好きなものを撮っていたい。
ポートレート(人物写真)なんて撮りたいとも思わない。
空や海、花だけをひたすら撮っていたい。
本当にキレイなものだけ。
いつのまにか
寝てしまっていたようで気がついたら夜の11時半だった。
一度目は覚めたものの、何もする気が起きなかったから
その日は結局寝てしまった。
「あっ・・・、あっ・・、・んぅ・・・」
「っつ・・・・・・・・・」
「タクミィィィ・・・、んっ・・・んっ」
人のいない放課後だけど、