優しい花
extra.その頃の副会長といいヤツ
「あははっ、槍枝の間抜けな顔ったらない。しっかし、あの風野を骨抜きにしちゃうし、ってか誰だよアレ。変わりすぎ。やっぱり敬は魅力的だなぁ」
「副会長様、デスク周りの掃除終わりましたよ」
いいヤツが、副会長の背後に立つ。ちょうどモニターが見えて、仲睦まじい敬と静夏の姿が見えた。
「ああそう。ありがと。んじゃお茶入れてくれる?今日はセイロンがいいかな」
「了解です」
給湯室に向かいつついいヤツは思った。敬、幸せそうでよかったな、と。しかし、自分の不幸には気が付いていない。
まちだ2008