空は繋がってるから大丈夫
Ⅲ
6年ぶりに会った憬は棺の中だった
抗がん剤のせいで抜けた髪
でも、綺麗だった。変わってなかった
寝ているのかと疑ってしまうくらい穏やかな顔だった
「憬…蓮くん来てくれたよ?目を開けて挨拶しなさいよぉ…」
おばさんが泣きながらこう言った
憬は死んだんだ。
6年間病気と闘って死んだ。
それからの事はあまり覚えていない一瞬にしてお通夜が終わって告別式も終わったみたいだった…
憬の体を蝕んでいったのは「白血病」
ここまでもったのはキセキだったらしい。
だけど、憬は最期まで笑って生きた
ダイスキな物も食べて
ダイスキな唄も聞けて
きっとダイスキな奴にも会えたのであろう
そう思うとなんだか吹っ切れられた
頑張って行こうと。
作品名:空は繋がってるから大丈夫 作家名:White-Satan燈