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【交流】感想戦&もの書き談義

名寄椋司}
名寄椋司
感想や批評、小説作品についての議論や技術向上のための相談等、幅広い用途でご利用下さいませ。雑談は雑談用のトピが御座いますので、そちらの利用をお願い致します。

(管理人が不適当と感じた書き込みについては削除することが御座います)
2012-04-28 16:08:24

コメント (20)

最中の中  2012-05-17 04:21
作者:時広夕凪様
作品:花(http://novelist.jp/53297.html)

 月に村雲、花に風。という諺があります。これには好き事、物には水が刺されやすい、という意味が込められております。
 このお話もその諺に近い形ながらも口当たりの良い爽やかな青春劇と仕上げられております。主人公の祐二が学校の花壇を踏んでしまったことから始まり、そして終劇への顛末に一切の無駄のない、シンプルさ故の微炭酸めいた青春劇にございます。こんな青春は、なかったなぁ……。あるのは後輩からitとあだ名されたことくらいか。あんまりいい思い出じゃないなっ……!
 ……閑話休題。
 プロットが子細綺麗にまとめ上げられており、無駄のない作りとなっているため、テンポが大変良い作品にございます。テンポよく読み進め、やがて流されるように結末を迎える辺りが、口当たりのよさの要因かと思われます。
 また、作中の細かなところに生活感がある為、非常にリアリティのある仕上がりとなっております。
 更には、定番の料理に一花添えるような、そんな粋な演出もなされており、安定感とわずかな驚嘆を楽しめる作品かと思います。自分はいつも変なところで捻くれた作品ばかり書いているため、見習わなければなりません。
 ……閑話休題。
 さておき、全体的によくまとまった作品であると言えます。情感を説明するような描写は存在しないのに、作品全体が情動的でかつ、学生時代の憧憬を描写しているように感じられました。その辺が、『無駄のない作り』の最もたる要因ではないかと思われます。

最中の中  2012-05-17 04:20
船を扱ぎながらの感想投下っ!
というわけで、今回は以下の二名様の作品の感想を書かせていただきました。
今度から感想を投下する時は二名くぎりで行こうかな。メンバーさんの新作と一緒に外部の方の作品の感想という二作一セットというのも、よろしいかも。とりあえずは、メンバーさんの全員の作品を巡回してから考えよう。

というわけで、以下感想とさせていただきます。

作者:sakura様
作品:昔日の盟約(http://novelist.jp/52518.html)

 短い文章の中に詰め込まれたひと組の男女の人生。情報量を可能な限り絞り、あくまで主人公らの人生のみを語ろうとした故に、詩に近い形の作品となっております。しかし、その物語性は非常に高く、駆け足で進んでいく時間と出来事が彼女らの人生を物語っているようにも感じられました。某氏の作品のように、BGMを伴って読みたい作品であるものの、私にその選択のセンスと知識が皆無なため、この感想文では省くことに相成りました。みなさん、どうぞこの作品に合うかと思われるBGMを探してみてください。
 さて。彼と彼女、ボディガードとそのお嬢様に焦点を向けたお話であり、少々特殊な間柄とも言えます。彼らがどうなるかは、というのは作品を読んでいただくとして、そのカンケイのもどかしさが十分に伝わってきたことと思います。
 無駄の少ないながらも、情動的な文章であります。
 さて、さて。この作品。短いながらも、その背景を舞台裏に至るまでを想像させるに容易な作品となっているように感じられます。綾瀬家が一体どういう家のなのか、高崎は一体何者なのか。それらは作中明確に語られることはないものの、それを想像させるには十分な材料が揃っているように感じられます。
 それなのに、本筋を語る上でそれらが邪魔することなく機能していて、その辺りは非常に巧みな作品と言えるでしょう。
 かくいう私も、結構そんな裏設定を匂わすような作品をよく書くのですが、微妙に中二臭くなったりするのがアレなところかと思います。
 ……閑話休題。
 いずれにせよ、筆者様の世界観、作品の傾向が最も表に出た作品ではないかと思われます。

名寄椋司  2012-05-16 21:57
千本ノーック!

作者:sakura様
作品:雨と少女と少女(http://novelist.jp/53253.html)

三題噺挑戦が皆様早くて名寄さん若干ビビリ気味です。あれ、おで締め切りに間に合うかわからんど(最悪)。
そんなわけで新規参加者様もまた増えて下さいました。Drop向け初投稿が三題噺ということですが、本当にありがたい話です。
文章は簡素ながら読みやすいです。地の文と会話文のテンポが非常に良く、読んでいて疲れることなく一気に最後まで読み進めることができました。短い中に、姉を思う気持ち、姉に似た少女を思う気持ち、それらが恋愛感情ではないことに気付きつつも好きとしか形容しようのない気持ち……切なさが感じられて、とても良かったです!
個人的に、ちょっとクローズドサークル感が薄かったのが残念でした……ですが、「胸に秘めた小さな棘」感は凄く良く出ていたので、伸び代のある作品だと感じましたよ。

会話文の前後に改行を入れてらっしゃいますが、特別な効果を期待するのでなければ、特に前後の空白行は必要ないように思います-。折角のテンポが会話で一端途切れてしまいがちになってしまうかもですので、一度ズラッと空白行なしで書かれてみてはいかがでしょうか?

小説をこうして投稿して下さる方がいることに、心の底から感謝しつつ。
早くお前もやれよ、と心の中の自分に叱咤もされつつ。

名寄椋司でした!

最中の中  2012-05-12 23:41
作者:月葉様
作品:僕たちの隙間

 こちら、私にとっては一つの冒険となった作品にございます。
 というのも、ぶっちゃけた話、BL作品というのは私にとってあまりに縁遠い作品である故にございます。いや、ね。ロリコンで中二病で釘宮病の自分にとってそりゃ間逆の性質を持つ作品ではございます。
 ……閑話休題。
 では、こんな私が私なりに、感じた事を、思ったことを認めさせて頂きます。
 さて、こちら雨の中、二人の少年が相応の距離を測りあうという小話を、一人称の視点から描いております。
 こういった作品では一人称が非常に有効に活用できます。というのも、このような人の心を、思いを描く作品では三人称では少々遠すぎます。むしろ主人公の息遣いを感じられるような一人称を選択した方がよろしいかと存じます。その辺りを筆者は良く理解してなさっておいでなのか、主人公の心情描写を丁寧に、かつ情動的に描写なさってました。
 ところで、雨、というのは登場人物の心象を描写するのに非常にマストな要素にございます。そこは日本人の妙で、天気よりその人物の感情を察するという書かれ方が古来より成されてました。逆に日本人は天気によって気分を左右されやすい、と言っても良いのかもしれませんが……。
 それらは『雨宿り』という描写によって、器を与えられたように私は感じました。それらバラバラの要素が、『雨宿り』という器に入れられ、一つの料理のようにまとまりと味わい深さを感じられる形になっているように感じられます。
 個人的に何より嬉しかったのは、余り強烈な描写がなかったことでしょうか。そうなると私は筆を放り出していたかもしれません。いや、だって、ロリコンで中二病で釘宮病デスヨ?
 ……閑話休題。
 とにもかくも、BLというフィルタを外す事が出来れば、人間が人間との距離を測り触れ合おうとするという一つの文学めいた作品と感じられるのではないかと思います。


とりあえず、今回はこんな感じで。

最中の中  2012-05-12 23:39
今回、名寄さま、月葉さまのお二方の作品から感想を書かせていただこうかと思いました。
全員分は……ちょっと体力的な問題でまたということで。
というわけで、まずは名寄さまより。

作者:名寄椋司様
作品:転生列車/現代異聞外聞

 あの世への旅路の事を死出の旅と呼びます。このお話は、そう言った死出の旅に纏わる話になります。
 死出の旅とは、死者が冥途へと向かう旅であり、明かりの無い星空の下を、山脈の尾根伝いに七日間で踏破するという、それはそれは過酷な旅だそうです。
 さておき、こちら転生列車はそういった仏教観とはまた一味違った作品となっています。
 まず頁を開いていただいたなら、その雰囲気、世界観、そしてそれらによって形作られる空気に飲み込まれること請け合いでしょう。高い文章力によって巧みに紡がれた言霊により、その転生列車の情景が一挙に押し寄せてきます。特に私が気に入った描写が、物語の冒頭、「天狗の面を~」よりの一文でございます。その一文により、その列車の中が一瞬で異界と化します。これは世界観を説明する上で非常に有効な手法で、冗長になりがちな説明文を短く、且つ情緒的に描写することができます。
 例えば、ファンタジー小説を書く場合。冒頭でいきなり世界観の説明をしようにも、読者は置いてけぼりにされてしまうことが多々あります。そういったことを回避するために、まずは冒頭で『この作品はファンタジーである』という前置きをすることが好まれます。例えば、明らかにファンタジーモノにしか登場しないような名前の人物を出してみたり、空に竜を飛ばせて見たり、妖精たちに悪戯をさせてみたりと。そうしてワンクッションを置いての世界観の説明を行う事により、読者をより『世界』に引き込むことが出来るかと思われます。こちらの作品では、そう言った手法が取り入れられております。そう言った意味でも、『巧み』な作品であると私は感じました。
 さて、さて。こちらの作品は少々知識と発想力の要る作品となっています。そうでなければ、最後まで筆者の企みに載せられたまま読み進んでしまう事でしょう。しかし、それもまた、乙と思わせてくれるような作品構成となっているように感じられました。

名寄椋司  2012-04-30 22:22
感想千本ノック-。

作者:雨宮しおり様
作品:ウォリディムール・フィーア~名もなき歌(http://novelist.jp/52311.html)
   君への口付けを……(http://novelist.jp/51771.html)

作品的に短かったのでダブルノックという形で。
君への~は一人称で書かれた、タイトルそのままにキスについての物語。詩に触発されたとのことですが、成る程元の詩を巧く活かしているように思いました。
自分がこういう青春とは全く逆方向に向いた人生しか歩んでいないもので、若干の羨望と懐古に悩まされつつ。一人称作品で、作者様ご自身はぎこちなくなったと書かれておりますが、多少の硬さはあれどぎこちなさは感じなかったように思います。
恋愛ものとして、短編にうまく落とし込んでいますね。皆さん、短編を書くのが巧くて羨ましい限りです……。

次いで、ウォリディムール~について。
異世界ファンタジーでしょうか。まだまだ展開は序盤、プロローグといったところで、主人公のスポットを誰に当てるのかも予測不能な段階でありますが……この段階でまず感じるのは、文章の適度な柔らかさと、お若いのに羨ましい程の文章力でした。
何故か差別されるキャラと、周囲を取り巻く環境。これから先、世界観の説明などが入ってくるものと思われますが、うまく物語そのものに絡めてスムーズに展開してくれると読みやすくていいなあ……なんて思ってしまいます。
結構この、説明パートを長くされてしまう人がいらっしゃいますので……まあ好みの問題なので、僕がうるさく言う筋合いもないのですが。

全体通して、頭にスッと入ってくる、わかりやすい作品を書かれているなというのが読んだ印象でした。
これから先の伸びしろも考えると、いよいよもって末恐ろしく感じます。

僕も管理人として、一応このコミュのメンバの皆様を引っ張っていけるよう、精進せねば……ですね。

名寄椋司  2012-04-28 16:08
感想千本ノック、開始ー!

作者:最中の中様
作品:Life and Deathシリーズ(http://novelist.jp/46771.html)

名寄さんも所属する別の創作コミュにて、シェアードワールドノベルとして企画した『めぞん跡地』シリーズの一作品です。伊皆シノ・シア姉妹が繰り広げる怪奇活劇……だったり、まったりした日常だったり。この作品の振り幅の広さは、ちょっとどころか大いに見習いたいものがあります。
シリアスとギャグの混在というのは意外とメリハリを付けるのが難しいのですが(どちらかが作品全体から浮いたパートになりがち)、最中の中様はその辺りのバランスをとても上手にとっているように感じました。

文章は基本三人称、文章力は流石の一言。難しい言い回しに拘らず、しかし最低限の節度は守った中で選び抜かれた言葉をチョイスされています。表現の硬軟としては、どちらかと言えばやや柔らかめ、ぐらいの感じでしょうか。その柔らかさから、時として急転直下のシリアス展開へと落ちていく、その浮遊感がたまらなく心地良いです。
基本ハッピーエンドなのも、ハッピー至上主義者の名寄さん的には心地良い要因でした。

シェアードワールドという作品の性質上、どうしても他人が創作したキャラを動かさねばならず、自分の文体で操りきれなかったりすることがあるのですが、とても自然に他キャラ様を動かしていて、ただただ感心しました。
めぞん跡地自体が今少し停滞気味ですので、是非シノ・シア姉妹には全体の起爆剤になって欲しいものです。僕のキャラもちょろっと端役で出てたりするので、もしこの作品を読まれたらそこにもちょっとだけ注目してくださいませ(笑)。

続き期待しつつ。
今回はこんな感じでー!

名寄椋司  2012-04-22 23:14
感想です。

作者:月葉様
作品:僕らは愛に飢えていた(http://novelist.jp/51510.html)

いわゆる、BL。
でも、いわゆるBL、で想像されるような作風ではありませんでした。僕ら男からするとBLって「何でわざわざ男と男が抱いたり抱かれたりすんねんな」という感じなんですけど、やっぱりどのジャンルの作品にも言えることですが色々な作品があるわけですよね。
抱いたり抱かれたりするだけのものもあれば、そうでないものもある。
この作品は「そうでない」方だと思いました。

皆さん一人称が巧くて羨ましい限りです。時広様の感想欄にも書きましたが、どうしても自分が書くと「この主人公、どんだけ色々考えてんだよ」という感じになってしまいがちなのに対し、必要な部分だけを切り取って描かれた印象を受けました。
何が必要で、何が不要か、それを選ぶのがセンスなのだと思いますが(当然経験によってセンスは磨かれますが)、時広様も月葉様もその辺りのセンスが豊かなのだと思います。

性感的な生々しさはなくて、青春小説的な爽やかさがあります。だからこそ、男性でも読みやすいBL作品でした。まだ執筆中とのことで、最新更新分ではあくまで序盤、プロローグ的な部分なのだと思いますが、これからの展開を期待させる内容です。
今のところ短編メインなのかもですが、この『僕らは愛に~』含めて長編連載も楽しみですね。やはり、巧い人の文章は流れるように続けて読むと、より一層味わい深いものなるので……。

他作品でのことになりますが(『星の雫』ですね)、三点リーダ(「……」)を中黒(「・・・」)で表現されている部分がありました。一応、小説技法的には中黒ではなくて三点リーダを使用した方が良いのではないかと思います。他は文法的なミスもなく、レベルの高さを感じました!
少しずつで良いので、続きがアップされるのを楽しみにしております。

名寄椋司  2012-04-22 22:51
感想です。

作者:時広夕凪様
作品:香水(http://novelist.jp/52052.html)

短編ですね。僕は短いお話書くのが大の苦手(テーマをうまく纏められずゴチャゴチャしてしまう)で、ついついこういう作品を読みはしても書くのは敬遠してしまう傾向にあります。普通に読む分には、短い方がやっぱり読みやすいですよね。
Novelistの機能上一言呟きでも連続してアップしていくとランキング上位に入ってしまうので(それで上位に入ってる人がいた)、是非是非中~長編も読ませていただければと思います。

一人称作品で、文章的には矢張りしっかりされていますね。乱れなく、過不足なく、心情としての一人称が維持されていると思います。ときに「この主人公、いくらなんでも心の中で色々考えすぎだろ」という感じになりがちな一人称ですが、この作品ではそういうこともなく、違和感なく読むことができました。
香水によって、一瞬だけ邂逅した女性を想起する。
ロマンティックな作風と思います。
もしここから続くとしたら、再度の出会いを求めて、なにがしかの物語が始まる……という展開になるのでしょうか。それとも、出会いは一瞬のもの、と割り切った展開になるのでしょうか? もし続きがあるのならば是非読んでみたいと思います。

Novelistに参加されてまだ間もないということで、作品はこれ一点となっておりますが、他作品も読んでみたいと思わせる力がありましたよ!
これからのアップに期待しておりますー。

名寄椋司  2012-04-22 22:31
参加者様作品の感想になります。

作者:スチール様
作品:王の光(http://novelist.jp/46279.html)

ロボットもの、ですがご本人が作品紹介欄で仰っているように「成長物語に必要な一要素としてロボットが出ている」という感じを受けました。ガンダムはあんまり詳しくないので何とも言えないのですが、続々と新機体が出てきては壊したり壊されたり……という、スパロボ的展開のロボット作品ではありませんね。

文章は巧いです。僕自身に言えることですが、形容詞というか、表現的に無駄に凝りすぎて逆に読みにくくなる……ということがありまして、何とかこれを改めたいと思っているのですが、その参考にしたいと思うぐらいでした。無駄な部分は切り捨てて、あっさりとした味わいですが読ませる力のある文章だと思います。
若干硬めの印象があるので、小説を読み慣れていない(いつもライトノベル的な一人称作品しか読んでいない)人だと少しとっつき辛いかもしれません。ただ、それが悪いということではなく、単純に好みの問題ではあるでしょう。作品自体がシリアスな流れなので、文章的にはこのぐらいしっかりしていた方がこの世界観には馴染むと思います。

ストーリーは、まだまだ序盤なので、これからの展開に期待……という感じです。最新更新分が「ここからどうなるんだ?」という引きの強い部分で終わっているので、続きを読みたい気持ちにさせてくれます。
キャラクタはまだまだ紹介的な側面で終わってしまっているので、ここからの掘り下げに期待したいです。少年少女の成長物語としては、会話の掛け合い等でも楽しめれば、そういった日常的な側面での魅力も必要かな……と思いました。

続きを期待しつつ。
今回はこんな感じで!

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