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水茄子}
水茄子
略称はご自由に。
2011-01-30 02:59:23

コメント (13)

水茄子  2011-10-13 21:14
【静雄×冷蔵庫臨也】
蟲が棲むあの箱は、籠じゃあないから、扉を閉めてしまえば何も聞こえない。隅にあるそれに意識を向けなければ、俺の部屋は隅々迄俺の部屋でいられる。けれども俺は箱を開ける。乾きを癒す為に箱を開ける。「やぁシズちゃん。今日は目玉焼きがいいと思うよ」楽器のようだと思った。

水茄子  2011-10-12 19:06
【静雄×冷蔵庫臨也】
蟲はこれを食べるだろうか。悪意とか悪夢とか人間じゃなくても、食べるだろうか。「あー、今日も暑いねえ」冷蔵庫の中でうちわを仰ぎながら蟲が鳴く。「ん」「何これ、アイス?ならお二階さんだよ」「いい、合ってる」「…溶けちゃうよ」食って冷やせ、ずっとそこにいろ。後ろ手に閉めた扉。「溶けちゃ

水茄子  2011-10-12 19:05
【静雄×冷蔵庫臨也】
「出たら溶けるし」ある日、臨也が冷蔵庫に住みだした。「たまには野菜も食べなよ」「卵、賞味期限切れかけ」うるさい。だが、冷蔵庫が壊れたら牛乳に困る。「はい、ビール」これは悪くない。「おい」暗い部屋オレンジの光。「俺も」まるで家の明かり。「ここ一人用なんだ」 冷たい手、温かい目。

水茄子  2011-04-10 21:52
【静臨・大学生×小説家パロ】
鶴の恩返しじゃないけれど、見られてたら仕事なんて進まない。「出てってよ」「いつまで」 そんなの名言できるもんか。「書き終わるまでだよ」「何分」椅子から降りて背中を蹴る。「いてぇ」「早く出てって」「終わるまで」「しつこい!」「帰んのは駄目なんだな」 当たり前だ。

藤堂桜  2011-03-21 19:39
【新セル:ある昼下がりの謎々遊び】
「この世のものであって、この世のものでない。人のようで、人でない」「なんだ、新羅。謎々か?」「そ、謎々」「…リトル・グレイ?」「ぶー。それはとても美しく醜いです」「すごい矛盾だ!」「矛盾ではないさ」醜く美しい、首無しの化物。「僕にはとても美しいんだよ」答えはキミだよ愛しいセルティ

水茄子  2011-03-08 21:56
【静←臨】
「虹、無いね」子供が言った。隣の老婆が笑う。「すぐ消えちゃうからねぇ」「人が見たら消えちゃうの?」 俺は空を見上げる。虹は無いけど、綺麗な飛行機雲一線。あの傷と同じ角度一閃。「ああ、見なければ消えないかもねぇ。だから想像してごらん、空にはいつも虹があるって」

水茄子  2011-02-27 08:35
【臨→新→セル】
「君ってさ、ヒト、とか作れる?」「出来たとして、それは君が愛する”ヒト”かい?」「いや」 闇医者の冷たい視線は友人の色と化け物を愛する人間の色。「命の境界について議論したいかい?」「いいや」「それで、何がしたいんだい?」 怒るなよ、君の妖精を汚すつもりは無い。ただ、ただ、君の。


【静←臨+新】
「君ってさ、ヒト、とか作れる?」 闇医者の温い視線は友人の色と外科医者の色。「ものすごく精巧な人形に高性能なAIを積めばある程度は?表面に触れるだけなら騙せるかもね」「俺でも?」「君でも。ただ、力を入れちゃったら終わり」 思い切り触れないなんて、まるでどこかの化け物みたいだ。

水茄子  2011-02-27 08:05
【静臨】買ってきた?うん。ラクトアイスでいいよ、安いのさ。紙パックの牛乳とプリンとラクトアイス、それと無糖のコーヒー。朝になる前に消えるんだろ?アイスと同じだよね、君。朝日を待つだけ夢のほうがマシとか。──ねえ、食べるからちょっと来てよ。寒いんだ。苦いのは後でいいから。

藤堂桜  2011-02-04 16:26
新セル:恋文2】
今日、名前のない手紙が届いた。白い封筒に漆黒のシーリング。(あぁ、これは…)きっと彼女からの返事、封を開けると白い西洋ツツジが入っていた。「花びら一枚でも、ほんの少しの残り香からも僕は調べてみせるのに心配性だなぁキミは」花を口に入れ噛むと、僕は彼女からの返事を残さず飲み込んだ。

藤堂桜  2011-02-04 16:24
【新セル:恋文】
今日、名前のない手紙が届いた。黒い封筒に鮮やかな赤のシーリング、だが肝心の中身は入っていなかった。いや、入っているが、入っているとは言いがたいのだ。存在しない顔を近付かせれば封筒から薔薇の香りが。(アイツめ)香りが指の先まで行渡るように吸い込んだ後、私は花屋を検索することにした

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