バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]
勇者ノベリットの冒険
かざぐるま} かざぐるま |
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!! |
2013-07-11 19:30:04 |
コメント (196)
かざぐるま 2013-07-16 11:49
「あたし剣なんて使えないし、これいらないからあげるわ」
マナは刃先を自分に向け勇者に渡した。
『勇者は伝説の聖剣を手に入れた!』
ざわ……ざわ……
男たちが口でざわざわ言っているが気にしないでおこう。
「よし!では今度はマナの職業を決めにニャース神殿に行こう。あそこで自分にあった職を選ぶんだ!」
勇者はテンションが上がり叫んだ。
「あたし仲間になるとか一言もいってないけど?」
勇者はうまい言葉をかけて仲間を増やさなければならない。というか、一人旅はさびしい。
そこで大きく息を吸うと少女に言葉をかけた!
匿川 名 2013-07-15 22:36
優しい眼差しでマナを見つめ、正面からその左肩にそっと右手を乗せた。
「マナ、見事だ。それでこそ俺の一番弟子と言えよう」
ついさっき彼女に出会ったことはさておいて、勇者はそう呟いた。
なぜかマナの目が冷たい気がするが、なあに、多分気のせいだろう。
「しかし如何なる試練にも先人の労苦が、切り開いて来た足跡があるものだ。
つまり、例えば今回で言うなら俺が少しだけ力を込めて、あらかじめ岩からその聖剣を緩めておいたこととか、な。
まあしかし、お前は良くやった。褒めてやろう。
---で、俺が何を言いたいのかと言えば、だ」
勇者はそう言って生暖かい師匠の目でマナを見る。
「ええと、少しだけその聖剣を触らせて下さいお願いします」
とりあえず聖剣を手にしないと物語が進みそうにないので、勇者はしぶしぶマナに両手を合わせてお願いしてみた。
すると!
かざぐるま 2013-07-15 10:09
「この岩に刺さっている聖剣を抜くことができたら、そなたを勇者と認めよう」
男たちは挑戦的な目つきで勇者を睨んだ。
「では、抜いて見せましょう」
勇者は渾身の力を入れて抜こうとした。……が聖剣はビクともしない!
「ちょっとタイム」
勇者は傍らの石に座り込んで肩で息をしている。
「我が人生に一片の悔いなし!!」
その声に顔を上げてみると、聖剣を手にしたマナが軽々それを抜いた様子で天井に剣先を向けていた。
「おお……勇者さま」
ローブの男たちはマナを拝んでいた。
――これはヤバい。立場が無くなってしまったが、ここは何とかしなければカッコがつかない。
そこで俺は!
匿川 名 2013-07-15 00:40
それは古ぼけた茶色のローブを身にまとった三人の男たちだった。
うっすらと覗く顔は枯れ木のように細り、病的なまでに色白い。
そして真ん中の男が低く細く、しかし洞窟に響き渡る声でこう言った。
『・・・我らはこの剣を守る者。汝が聖剣を手にするに相応しい者であるか、確かめさせて貰う・・・』
「え、そうなの?!」
そんなことは全く聞いていなかった勇者に対し、男たちは!
かざぐるま 2013-07-14 18:31
「よし、マナ!君は今から正式な仲間としてパーティに加えよう!」
「え?」
過去は問うまい。強引に連れて行こう。
『マナが仲間に加わった!』
さて……今回の目的は、この洞窟の奥にある『伝説の剣』を抜いた瞬間に閃くらしい。
ノベリットはマナを従えて魔物の待つ洞窟を進んで行った。
しばらく進むと、やっと伝説の剣を見つけた。
しかし!それを守る様に何かが立ちふさがった!
匿川 名 2013-07-14 16:42
そういえば彼女にはどこかアイツの面影があるような気がする。
しかし、彼女にこんな大きな娘がいるはずはない。
「・・・他人の空似・・・だよな?」
勇者は独り言をつぶやいた。
「そうそう」
流ちょうな言葉でマナが相槌を打った。
「え」
「エ」
思わずつぶやいた勇者に、取って付けたように片言でマナが返事をした。
・・・まあいいや、細かいことは気にするまい。
それよりも、忘れちゃいけない今回の旅の目的だ!
それは!
かざぐるま 2013-07-13 23:12
「ま、まあ一文字は合ってるがな」
ふと幼少期の記憶が蘇る。
勇者の初恋の人の名は・・・『花江』
まさか?!
匿川 名 2013-07-13 20:33
「我が名は、松田花江!」
「え」
勇者は予想外にスラスラした東洋風の名乗りに呆然とした!
すると急に少女は慌てたように、顔の前でわたわたと両手を振った。
「ワタシ、マナ!」
そして少女は何事もなかったかのように、カタコトで、しかも屈託のない笑顔でそう名乗り直した。
・・・信じて良いんだろうな?
勇者の中に、一抹の不安が過ぎった!
かざぐるま 2013-07-13 10:49
「超いってぇぇぇぇ!!!」振り向くと少女が先ほど蹴り倒した看板を持っていた。
「スライム、ダメ、ゼッタイ」と何故かカタコトで怒られる。
よし、もっと強いモンスターにあったら仲間にしようと心に決めた。
それよりこの少し凶暴な少女の名前を聞いておこう。
「あ、あの、お名前は?」
少女は咳払いひとつすると言った。私は!
匿川 名 2013-07-12 22:20
実はこっそりこんな事を考えていた!
『諸般の事情により、パーティは五人までだしなあ。今が二人で、コイツが入ると三人。と、すれば追加はあと二人までになるし、スライムってやっぱり最弱レベルだし、得策じゃないかもしれないけど、序盤はそれでも居るだけで助かるかもなあ?』
素早く進む計算と妄想。
その時、そんな勇者の後頭部にいきなり謎の一撃が見舞われた!
目の前が暗くなる。
一体何事だ!?