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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]

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勇者ノベリットの冒険

かざぐるま}
かざぐるま
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!!
2013-07-11 19:30:04

コメント (199)

かざぐるま  2014-01-06 10:48
(まさか……この剣はニセモノ?)
ノベリットは疑いの眼で手元の剣を見つめた。
すると――じんわりと文字が浮かんでくる。
【電池が残り少なくなっています】

「お、おう。ってゆーかこの時代に電池て。おまえ電池て」
【冗談です。私は時代を超える事ができるのです。未来では皆さん一人一人が遠くの人と話せる機械を持っているのです】
「そーゆー余計な力を使ってるから電池とやらが少ないんじゃないのか」
ノベっちは目を逸らしながらつぶやく。


その様子を、頭の後ろに手を組みながら、アニエスが不思議そうに見つめていた。

「みんな聞いてくれ。この伝説の剣は弱っているようだ。電池、つまりパワーを取り戻しに行くことがまず必要らしい」
「弱ってるってあんた。伝説の剣ってよわ! つかナイーブすぎ」
マナはふくれっ面をしている。また遠回りする事になると考えているのだろう。

「良かったら私がその剣を研いでやろう」
アニエスが一歩前に出た。
「頼めるかしら? まあアニエスさんなら大丈夫だろうけど」

『それには伝説の砥石がいるよ』
「……えー、みなさーん。ほんと何度もすいません。今度は『伝説の砥石』ってのがいるそうです。はい、分かります。めんどくさいですね」
文字を読みとったノベリットもめんどくさそうだ。

「わっふーん(まーた伝説アイテム探しかよ)」
前足をぐっと伸ばしながらカイザーは立ち上がった。ちらっと見える肉球は、意外と綺麗なピンク色をしている。
「えーと、剣からの情報では、ニャース神殿に行く途中にあるカジノの景品にあるらしいです」
「景品レベルなのかよ! 伝説やっす!」
あきれてツッコんだマナもお尻についた泥を払い落としながら立ち上がった。どうやら、ここでじっとしているよりも行動することになった事に対しては少し嬉しそうだ。そして蚊帳の外に置かれたままのアフロっちに軽く頭を下げた。
チビドラは炎を吐き疲れたのか、アニエスの肩の上で寝ている。
とりあえず一行はカジノに向かって歩き出した。
お金も残りわずかしかないのに……。

匿川 名  2013-12-21 20:49
ガン無視してニャース神殿へ行く←(コレ

「えええええ」
マナがマジですかと言わんばかりの呆れた声を上げた!
しかし、
「まあ、向こうからやって来るなら焦ることはない」
ノベリットは泰然としてそう言った!
「それよりお前、まだニートじゃないか。そろそろ仕事のひとつも決めなきゃ駄目だぞ?」
ノベリットはそう言ってまたバチンとウインクした。
「ニートじゃない!引きこもってない!」
マナの絶叫がこだました!

だが・・・
(足が震えていたな・・・ノベリット)
カイザーは冷静に観察し、ノベリットの心の奥底を見抜いていた!
(しかし・・・どうやら邪悪な魔法使いとは、彼奴のことで間違いあるまい。だがその彼奴が仕える『巨悪』とは何だ?我の知らぬ『巨悪』とは、何奴だ?)
カイザーがそんなことを思っていると、脳天にズガンと一撃が落ちた!
「わおーん?!(痛えな、おい?!)」
ふとカイザーが見ると、ノベリットがジト目でカイザーを見ていた!
「・・・黙っててくれますね?」
ノベリットは見られていたことに気がついていたらしい!
カイザーはやれやれと言った様子で頷いた!
「とりあえずは、ニャース神殿だ!伝説の剣も戻ってきたし、仕切り直しでチビドラに乗っていこう!」
ノベリットはそう宣言して、チビドラの背を伝説の剣でコツンと叩いた!
しかし!
「・・・あれ?」
なぜかチビドラが巨大化しないぞ!?
焦ったノベリットがチビドラの背中をこんこんと連続で小突いた!
だがチビドラは一向に巨大化しない!
しかも、あんまり小突きすぎて痛かったのかチビドラがふと振り返って、ノベリトの顔に炎を吹きかけた!
慌てて避けはしたものの、頭が焦げてどこかで見たアフロチックになってしまった!
それはさておき、『伝説の剣のひみつ機能』が作用していないぞ?!
一体これはどう言うことだ?!

かざぐるま  2013-12-04 08:15
ノベリットは柄を眉間に当てた。しかし何も起こらない。柄には【もっと激しく】と書かれていた。
「く、くおおお……」
額が腫れるほどの勢いで柄を眉間にぶつける。すると……。
【ジョークですw】
ノベっちは死んだ魚の眼をしながら、刀をぶち折ってやろうと膝に乗っけた。
その時、突然空中に島の映像が浮かんだ。例えるなら、こんぺいとうの下側の部分が緑のコケに覆われているような島に見える。空中には鳥が飛び交っている様子まで細かく観察できるほどのホログラムだった。
「で、これが『狂える魔法使い』がいる島なのね」
マナは目を丸く見開いて拳を握りしめている。
「アフロっち、ここはどこにある島ですか?」
「そうだあなぁ。島はこの世界をぐるぐると常に回っている。それも気ままにな。普段は見つけることは困難だが、今回は違うだあよ。あいつらは『君たち』に向かって近づいて来ている」

一同は顔を見合わせた。アニエスは鳶色の眼で雲一つない空を見上げている。
『狂える魔法使い』とは一体どんなヤツなのか。
ノベっちは来たる脅威に備え、瓦礫からパクったパンツを密かにずりあげた。

とりあえずパーティのこれからの作戦を決めなければいけない。

ここで待つ
探しに行く←
逃げる
ガン無視してニャース神殿へ行く

匿川 名  2013-12-01 23:33
「呼ばれたり飛び出たりジャジャジャジャーン!的な?」
そう言って、玉座に足を組み座るのは・・・

「えええ?!」
ノベリットは驚きの声を上げてその男を指さした!
「・・・がふーん(たった今、このパートを書いてるヤツはアホだな)」
カイザーがメタ的な呟きを漏らした!
「ま、またアフロ?!」
マナが目を白黒させてそう言った!

・・・そう、またしてもアフロの男だった!
「まあ、色々あったかもしれんが闘技場でお主等が会ったのは私の弟で、結婚騒動でお世話になったのは私の兄だ」
アフロの男はそう重々しい口調で告げた!
「・・・あれ?でも確か結婚騒動の人って、『闘技場であった人の弟』だって・・・?」
マナが首を捻りながらブツブツと呟いた!
「こ、細かい事を気にしてはならんぞ、細かい事を気にすると主に胸の辺りが」
「それ以上ひと言でも言ってみろ。ぶっ殺すわよ」
男が途中まで言ったところで、マナが怖い目で睨んだので言葉が途切れた!
「・・・そう言えば、ムネデカインって本人には一度も効いていないよな?」
ひそひそ声でノベリットはカイザーの耳元に囁いたが、次の瞬間にマナが恐ろしい目で睨んだので、あわやチビってしまうところだった!

「ええと、お話を続けますよ?」
妙に卑屈に男はそう言った!
ノベリットは自分に向けられた殺気を逸らすため、激しく首を縦に振った!
「・・・伝説の剣を携えてここまできたお前には、世界を救う使命があるのだ。今こそそれをお前に告げねばなるまい。『巨悪』とは、しかしノベリット、お主は地震のその眼をもってこそ見てくるべきかと思う」
男は再び重々しい口調でそう告げた!
「しかし、見てくるって一体・・・」
「その剣がお前に幻視させるであろう。柄で、眉間を軽く叩くが良い。そしてその目でこそ、正体を見届けよ。『巨悪』と、それに侍る『狂える魔法使い』の存在を」
男の言葉に、カイザーの耳がピクリと動いた!
マナはどことなく不安げな目でノベリットを見ている!
ノベリットはまた、手にした伝説の剣を眺めた!
すると、その柄には!



『今こそ、私をお使いなさい』



なんだか、急に真面目な口調そんな事が書かれているぞ!
大丈夫か!ノベリット!

かざぐるま  2013-11-29 10:14
「あのー、荒ぶっているところ申し訳ありませんが……。ここはあなたの背ですよね。ということは、ニャース神殿もあなたの背にあるのですか?」
ノベリットは足を踏ん張りながら聞いてみた。

「ふむ。ニャース神殿に用があるのか。あそこは神聖な土地ゆえ誰の背でもない。今日わしが動き出したのは、今世界で何かが起きようとしているからなのだ。とてつもない『巨悪』がこちらに向かっている。そいつを止めるのは勇者しかいないのじゃ」
ぱらぱらと土の塊を甲羅から落としながら、ぶるんっと身震いする。その拍子に一行は振り落とされそうになるが、カイザーの咥えた木の枝を中心になんとか踏みとどまった。

「勇者ね。はっ! ひょっとして私たちがその悪者と戦うことになるってこと?」
「だから、はっじゃねーよ。勇者のパーティーは俺たちだけだ」

「ヴィットルタが動き出したってことは……もう戦いが近いってことですね」
アニエスは腰にさした修羅の剣を確かめるように叩いた。

「ってコラコラ、なんであんた店の残骸からパンツ探してるのよ」
「はあ? 探してねーし! 使える武器とか探してるだけだし!」
はっきりいってノベっちは動揺していた。

「ごほん。分かりました。じゃあヴィットルタ様、このまま俺たちをニャース神殿の近くまで運んでいただけませんか? 俺たち、戦います!」
「ムリじゃ。わし三歩歩くと疲れて座っちゃうから」
(この亀マジ使えねえ。じゃあ立ち上がるなよ)
一同は顔を見合わせた。
「とにかくヴィットルタはほっといて俺たちは北に向けて出発しよう」
「なあ。今、呼び捨てにしたろ?」
「してないっす!」
これ以上揺らされてはたまらない。疲れた亀が座ったのを確認したノベリットたちは歩き出そうとしたが、地上に出来た裂け目から何か紫色の光が空に向かって伸びている。
程なく、玉座のようなものがせりだしてきた。

なんとそこには……。


匿川 名  2013-11-24 20:30
・・・何も無かった?!

「な、何だったんだ今の地震は?」
ノベリットはそう呟いた!
「ただの地震にしては大きすぎたわね。一体何だったのかしら・・・?」
マナがそう呟いて応じた!
その時、クワーッとチビドラが吠えた!

「・・・ヴィットルタ様だ!」

道具屋の中で、店長が目を白黒させながら叫んでいる!
「信じがたいが、ヴィットルタ様が目覚められたのだ!くそ!そうならもうこの店はお仕舞いじゃないか!」
店長はそう嘆くように叫んで、店の中から金目の物をかき集め始めた!
「・・・ヴィットルタ様?」
ノベリットは独り言のように呟いた!
すると!
その時再びノベリット達の立つ地面が大きく揺れ始めた!
しかもその揺れは明らかに地震のそれと違った!
何しろ、縦揺れと横揺れが併せて起きているのだ!
「な、何なのよ、もう!」
マナが不安そうに叫ぶ。
「ヴィットルタ・・・まさか、ここは『ヴィットルタの背』なのかッ!」
アニエスがまじまじと地面を見つめながらそう叫んだ!
その時!
大地を揺さぶるようにして、その場にいる全員の体を揺するような深くて重い声が辺りに響いた!


『そのとおりだぁよぉ~~~~~~』


そして!
大地がせり上がり、道具屋の店舗はその弾みで土台から崩れ、潰れた!
店長は這々の体で間一髪そこから抜け出した!
緩やかにせり上がり続ける大地は、やがて、土を滑らせ、その真の姿を見せる!
それは、果てまで見渡す事が出来ないほどの巨大な『甲羅』だった!
「ヴィットルタって何だよ!」
ノベリットが絶叫する!
「ヴィットルタは・・・『亀』だ!世界誕生の時と共に生まれた、巨大な『亀』だ!真逆伝説だと思っていたが・・・ここは、間違いない!ヴィットルタの背に築かれた地だったのだ!」
アニエスが大地の揺れる音にかき消されないようにと、出来る限りの大声でそう叫ぶ!



マジすか!
でも、亀さんの背に乗って、どうするんだノベリット!
とりあえずここは、折角だからヴィットルタに何か聞いてみよう!
世界一の長寿なら、色々教えてくれるかも知れない!

かざぐるま  2013-11-24 14:11
「なんだよ、みんなその目は。こっちみんな」
全員がノベっちの言葉を待っている。
「ハイハイハイ! パンツなんかよーりーもー伝説の剣ですよね。分かったよ。じゃあ、この5万Gでこれ下さい」
口を尖らせながら剣をレジに差し出した。

【ノベリットは再び『伝説の剣』を手に入れた】

手元を見ると、柄には「ただいまって感じぃ」と書いてある。それを覗き込んだ一同は少しムカついたが、ノベリットが気の毒で誰も何も言わなかった。

「よし、これで俺は大丈夫だが……。この修羅の剣はどうするよ?」
「わたしが持つわ!」
アニエスは身体にぴったりあった純白の鎧をまとっている。誰が勇者か分からないほどのいでたちだ。チビドラなんてちゃっかりと彼女の肩にとまって涼しげな顔をしていた。
「お、おう。父親の剣を娘が持つとはなかなか業を感じるのう」
「あんた、動揺してるでしょ?」
マナはくすくす笑っている。
「よし! 準備は整った。(パンツは買えなかったけど)出発するぞ!」
ノベッチは意気揚々と店内で叫んだ。と、それと同時に店内が激しく揺れだした。地震にしてもこれはデカい。
一行は店外に飛び出す。

そこには!

匿川 名  2013-11-22 22:43
「あ、ああああああーーーーーーーーっっっっっっっ!!」
気付いたマナが、アニエスが手に持つ『それ』を指さし絶叫した。

しかし、

「ここはオレの趣味に基づき、もとい、アニエスに似合いそうなモノと言えば・・・これ!『痛いムチ』で決まりだな、ウヒヒ」

なぜか微妙に照れた表情でノベリットはそんな事を言っている!
マナは思わずフルパワーでノベリットの後頭部を小突いた!
「いてぇな!何するんだよ!」
「お前はバカかっ!これ見てよ、これ!」
『ん、なになに?』とノベリットはようやくマナが指し示すアニエスが手に持つブツを見た!
すると
「ああ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
今度こそ思わずノベリットも絶叫して、アニエスが手にしていた『伝説の剣』をその手に取った!
つい、クセで柄の辺りに目を回す!
すると!


『お久しぶりでございます』


そこにはこんな文字が彫られているじゃないの!

「・・・間違いない、このテキトーなノリは・・・」
「・・・そうよね・・・」
「ガフン(残念だが、間違いなさそうだな)・・・」

「流石お客様、お目が高い!これはかの有名な伝説の剣です。世界に二振りと無い伝説の名刀にございます。それがなんと!当店ならではのお勉強価格でたったの50000G!・・・あれ?奇遇でございますね。先ほど私が『王家のアフロ』を引き取った価格とおんなじでは?」

道具屋の店長はそう言って、ニヤニヤしながら揉み手をしている!
しかし、ここで伝説の剣を買うと、お金はもう全く無くなってしまうぞ!
自分でお金を持つというアニエスはともかく、パンツどころか薬草のひとつも買えやしない!
とは言え、初期設定を振り返ってみれば、そう言えばそもそも伝説の剣を手にしていないとこの旅の目的も分からないんだった!

どうしよっかなあ、ノベリット!

かざぐるま  2013-11-22 09:29
「店長さん。1Gが1000Gになるってことは、1000Gが1Gになる可能性があるって事ね。じゃあ、この金色の鎧を1Gで買うわ」
めちゃくちゃな理論だが、まあ一理ある。
「そ、そんなバカな話があるか。ダメダメ」
「あと、ノベっちのパンツなんていらないわよ。そんな粗末なモノ、木の葉で隠せばじゅうぶんだし」
「粗末って言うな!」
ノベっちは怒りつつもこの議論の行方が気になっている様子だ。

「ばふ(これを売れないかな?)」
カイザーが頭にアフロのヅラを被ったまま、マナに近づいた。
「ぶほっ! なんだこの面白い犬は。ん? おおおお!! まさか……それは『王家のアフロ』ではないか!? ちょっと裏を見せてくれ」
店長はヅラを裏返して目を近づけた。そこには、王家の紋章がくっきりと浮かび上がっている。

「買った! いや買わせて頂きます。10万ゴー、いや1万ゴールドでいかがですか?」
「やだね。最初に言いかけた値段なら売る!」
ノベっちはここぞとばかりに声を張り上げた。アニエスはマイペースで服を物色していて、こちらに全く興味がないようだ。
やがて5万ゴールドで話がつき、ノベリットたちは買い物をするには十分な資金を得た。

さて、そろそろアニエスの使える装備を決めなくてはならない。三人と一匹でそれぞれ店内から一品ずつ持って集まった。
さて、どうする?

銀のレイピア  80G←
痛いムチ   160G
呪いの笛  1500G
伝説の剣 50000G

ん?

匿川 名  2013-11-20 22:52
「・・・新しいパンツが欲しい・・・」

切実な声でノベリットは呟いた!
「な、なにを言い出すのよ!」
思わぬ要望にマナが目を白黒している!

「・・・実は、この旅に出る時に、準備は万端にしてきたつもりだった。でも、うっかり忘れ物をしていたんだ。それが、他でもないパンツだった。つまり、何を隠そう、マイ・パンツは・・・今穿いている、これ一枚きりしかないんだ」
「え、って、ちょっと待ってよ。それじゃ今までの旅の間ノベっちってパンツ・・・」
穿きっぱなし、と言う言葉を辛うじて飲み込むようにして、マナがじりじりと後ずさった!
「違う!流石に時々は洗った!その、一人きりになった時とかに、こっそりと・・・」
最後の方は消え入りそうな声でノベリットは呟き告白した!
そして、申し訳なさそうな目で道具屋の棚に並ぶ
『男性用パンツ 1枚1G』
という札を、雨に濡れた子犬のような目で見ている!
情けないぞ我らが勇者ノベリット!

だが、その時!
「・・・話は聞かせて貰った」
そう呟く者が居た!
ノベリットが振り返ると!

それは道具屋の店長だった!
店長は素早い動きで棚まで移動し、札の前にしゃがみ込み何やらコソコソと手を動かし始めた!
「な、何よ」
マナが困惑している。
店長はそんなマナに向かって首だけ振り返り、ニヤリと笑った!
そして、さっと棚の前から移動したかと思うと、そこには!

『男性用パンツ 1枚1000G』

「「な、なんですとーーーーー!!!!」」
マナとノベリットが声を合わせて叫んだ!
店長ってばこっそり金額を書き換えちゃっているじゃない!
「困っている人間からむしり取るだけむしり取る・・・これぞ商人の鉄則、お約束!・・・さあ旦那たち、どうします?」

店長卑怯だぞ!
というか、むしろそれは商売人としてはイマイチな手法なんじゃないか!?
しかし我らが勇者ノベリットは、そんな中大まじめに書き換えられた金額を唸りつつ眺めている!

その時、マナが!

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