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近頃おもうこと

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嫉妬 その1



嫉妬されるのはまことに迷惑なものである。
折角親しく話せる関わりができた人とはその状態が続けば良いと思っているが、相手によってはそうもいかない人がいるものだ。

知らぬ間に陰で何か言われている;
これは女性特有の「嫉妬」に起因している場合が多くややこしい。いつの年代にもそういう感情は起こり得るものである。

幼児でさえ喧嘩の元になるのは嫉妬に起因している。
兄弟姉妹間に起こる母親の取り合い、小学生になると好きな友達の取り合い、そうしたことを考えるにつけ、嫉妬は人間に元々根付いている感情の一つのような気がする。

幼児や小中高の学校時代でもありうることだ。

私には小学校高学年と中学校でとても辛い思い出がある。母が単なる主婦ではなく勤務していたのでかまってもらえず、学校であったことを訴えることはなかった。
高校に入学すると、大勢の生徒がいて、学年毎に組替えされたので、色々な友達と仲良くできてとても気楽な三年間を過ごすことができた。

高校を卒業と同時に病気になり、やや回復してからも本意の進路には進めなかったが、母の心配をよそに気楽に過ごしていた。
今思い出すに、高校の同級生は皆希望の大学に進学し、卒業して就職、結婚をしたというのに、私は様々な生活形態を辿り、それが良かったのか変だったのかは今もってわからない。

他の同級生よりはるかに遅れて大学へ進学した学校は本意の学校ではなく学科でもなかった。その先辿った道は良かったのかどうか、少なくとも母と生涯を同居して過ごしたのだから、年を取った母にとっては安心な生活だったかもしれない。

 
 
作品名:近頃おもうこと 作家名:笹峰霧子