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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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カンチューハイを車内で飲む男

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故郷へ帰った (二)



 母は耳は遠くなったがしっかりしている。
私の給料日やボーナスの出る日はよく覚えている。
しかし、背中はだいぶ曲がって姿勢はよくなかった。

 枝豆やタケノコの煮物が用意されていた。
すこし寒かったので、アツ燗を一本付けてもらった。
同期会に出る前の景気付けでもある。
飲んでるうちに温まってきて、ふるさとが身体にしみて来るのが感じられた。