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2003年5月、動物の年齢を人間に例えると…

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《2003年・5月》
うちの犬は10歳なので、人間なら60歳くらい? などとよく聞きますが。

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◆5月16日/人間の年齢なら、○○歳は正しいのか
 
最近はペットブームで、よく犬や猫の年齢が人間の年齢に当てはめられます。「我が家の犬は13歳だから、人間の年齢では70歳くらいかな…」なんて言葉をよく聞きます。

野性の動物なども同様に、勝手に人間の年齢に当てはめられてしまいます。だが逆に人間が「私は40歳だから、犬の年齢では7~8歳くらいかな…」とは言いません。

『ゾウの時間、ネズミの時間』の著者、本川達雄さんによると、動物の年齢を人間の年齢に例える事自体は全くのナンセンスだと言います。その動物の種類特有の生態時間があるのです。

犬の一生は犬の生き方、猫の一生は猫の生き方。どんな動物でも、いわゆる寿命がその動物の一生で、人間はその中の1つの種類に過ぎません。

永六輔さんのエッセイには、「人間は80歳も過ぎると、長寿と言う言葉が似合ってくる。しかし90歳になると卆寿と言われ、なんだか寿を卒業する感じがして仕方がない…病院で延命装置にかかっている人は、長寿とは呼べない。そんな人は“長命”と呼んだほうが良い。」と書いてあります。

ただ息をしているだけの意思のない人間は気の毒…なるほど同感です。

80歳くらいのある男性が、近所の人から「おじいさん、元気ですね。」と言われて「あんたのような孫は知らないね。」と言ったとか。
また、90歳を越えたある女性は「よく年齢早見表と言うのがありますね。昭和○○年生まれは何歳…あれですよ。ところが90歳以上からは早見表に載っていないんですよ。もう人間じゃないんですかねエ。」と笑ったとか。

平均年齢を過ぎた人は、健康に気をつけることもなく、酒でもタバコでも好きなようにたしなめば良い…なんて医者が言うのは滑稽です。節制しても節制しなくても、好きなように愉快に生きる方が健康なのでしょう。ガンは、死亡原因の25%とは言うものの、本人にとっては0%か100%のどちらかしかありません。

人間にも個人個人の寿命があって、早死にとか長命とかは、他人が言うことではない。青年も中年も老年も、今現在が一番良い…と思っているのです。実際に意識がハッキリしている人は、現在が一番若いと思いながら年齢を重ねていくのが自然でしょう。

➡ 子供叱るな、来た道だもの。年寄り笑うな、行く道だもの。
 
➡ 動物年齢、分からない。動物寿命、動物任せ。

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◆5月24日/SARSと飛行機と船
 
このところ、イラク戦争のイメージが一気に消えていくのは、新型肺炎のSARSの勢いがまだまだ衰えないからでしょう。

例のニューヨークのテロ以来、特に航空機関連の業種にとっては全くの災難ですが、目に見えないウイルスの猛威は、過去の歴史が物語っており、特にさしたる治療方法が確立していなかった時代には相当数の人間が死亡しています。

今日の新聞にはSARSと同じウイルスが、ハクビシンと言うジャコウ猫科の動物に見つかった…との記事があります。先日は台湾からやってきた医者の事で大騒ぎでしたが、そうすると日本国中の動物園にいるハクビシンを全部調べる必要もありますね。

それはともかく、この2年ほどは旅行業者も大迷惑。加えて旅行業者ばかりか観光地もホテル業界も、それらに伴う納入業者にも及んできます。相手が相手だけに収束時期が分からないのが一番厄介。先の見えない不況と何ら変わらない、お先真っ暗の状態でしょう。長引けば日本でさえ関連企業は危うくなる可能性は大きいのです。

実際に中国や香港、台湾などは大きな経済的打撃を受けているようで、特にこれからの躍進を見込まれていた中国にとっては、試練の事態になっていて、誰に文句を言いようもなく、全くの天災と言えるでしょう。

飛行機が打撃を受けていますが、それなら船舶はどうでしょう。今や旅行に船を使う発想は、よほど時間的・金銭的に余裕がないと出来ないイメージになっています。

○○クルーズと言った名目で、近場で短期間であれば利用しても良い雰囲気はありますが、旅行と言う点ではもう使われる事はほとんど無いでしょう。貨物と言う点ではやはりまだまだ主流でしょうけど…。

日本の船籍には、90%以上の確率で「丸」と言う名前がついています。客船・貨物船・タンカー…なるほど「△△丸」です。ただし戦時中の戦艦や空母などは勇ましさが必要だったのか、それには使われていません。

調べてみたら、室町時代前後からしばらくは男子名に「 ――麿 」というのがあって、親しまれました。愛用の品にも「××麿」と名前を付けたり、自分の事を指して「 麿は……」と言ったくらいでした。

その頃から船がたくさん造られるようになってきて、外洋にも乗り出すことが多くなり、その船に麿をつけ「丸」になったとあります。
 
時代とともに「丸」が日本を表わす象徴的な船名として使用されるようになったらしい。そう言えば、日の丸とどこか共鳴するところがありますね。

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◆5月28日/犬の大きさ、他の動物の大きさ

このところ、あのコマーシャルに出てくる犬のチワワの可愛さが大人気のようです。人の手にも乗るくらいの大きさと、愛くるしい表情が何とも言えません。本来のペットとしての意味がありそうな存在になっています。

ところで、いろんな動物の中で、単体の種類で犬ほど体の大きさに差のある動物もないと思えます。大人の場合を考えて人間などはせいぜい体重の差は3~4倍くらいの差でしょうし、猫・馬・牛…哺乳類のどれを考えても、数倍の体の大きさ。

しかし犬だけは、チワワとセントバーナードの大きさの差はどれくらいか。恐らく2kgと80kgほどでしょう。つまり40倍くらいの差です。

魚や鳥などは、それは大小がありますが、鮫と鰯は違う種類。ダチョウとハチドリは違う種類。哺乳類で言えばゾウとネズミは違う種類。ところが、レッドリバーとダックスフンドは同じ犬なのです。 
 
紀元前から、ペットとして人間に関わった一番の身近な存在であるが故に、人間から品種改良の格好の動物になったのでしょう。猟犬として、番犬として、観賞用として、そして愛玩用として人間のよきパートナーという意味で存在感があります。

ダックスフンドの短い足は、小動物が穴に逃げ込んだ際にそれらを追い出すために人間が改良を重ねました。セントバーナードは冬山での遭難者を雪道で運ぶ救助犬。シベリアンハスキーは北極圏の重要な足となった犬ゾリ用。

その他、シープドッグ、シェパード、ゴールデンレッドリバー、土佐犬、コリー……等々、なるほど犬は人間の生活に大いに貢献し、最大の友人として存在しています。