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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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通勤電車に詩人がいる

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歯医者に行ってみた



 年とるといろいろガタがくるものだが、先日、北海道の学会に出かけた時、奥歯が欠けた。
パーティの時、無理にステーキを噛んだせいだろう。
しばらく気になっていたが、放っていた。
そのうち新しい歯が生えてくるかもしれないと思ったが、その気配がないので、病院内の歯科の部長に診察を依頼した。

 歯医者は好きな人も稀にいるが、私は嫌いだ。
臆病なので、ヤスリで削られるのを想像するだけで震えがくる。
しかし、もう歳だ。いつまで自分の歯でご飯が食べられるか分からない。
一日でも長く自分の歯でご飯が食べたいと思った私は、思い切って歯科を受診した。