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2001年・5月、あの頃に感じたこと

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《2001年・5月》
イチロー選手や新庄選手が大リーグへ行った頃

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◆5月8日/この頃、有明海がおかしい?

昨年の末頃から、有明海が騒がしいようです。すぐそばに住んでいる人間の1人として何となく気になります。
一昨年までとは違い、有明海の「海の幸」が揃って不作で、あまりに急な表面化に、あらかたの原因は諫早湾の締め切り…と決め付けられた雰囲気があります。
 
川の流れをせき止める「ダムの効用と弊害」と同じように、自然の潮流を変える堰も出入り口が狭い有明海にとっては、大きな原因なのは間違いないようです。
しかし今度の件で1つ・2つ思いつくのは、例えば米や野菜、ミカン、りんご等の果物などの農産物が不作の場合、その保証は誰がやっているのでしょうか。台風や大雨などの自然災害がある時は、農家の人たちはあきらめて次の機会に掛けるのではないでしょうか。

この数十年、日本の農業用地には農薬と言う「毒薬」が相当量まかれています。人体に悪いと分かっていても、もう後戻りは不可能。同じように、海の養殖などに対しても「えさ・撒き餌」があると聞きます。
農薬と同じ意味での人工飼料が数十年の集積となっています。地上と違って、海の中はそれらの汚れ具合がよく分かりません。

先日のニュースでは、海底の掃除をしたらゴミ芥が大変だったらしいのです。これを機会に、海、特に近海の環境を考え直す時期でしょう。
有明海の不作の原因をあまりに一つに押し付けるのもどうかと思いますが、堰き止めが引き金を引いてはいても、その元々は今までの「ツケ」が出てきた感じがします。

確かに諫早湾干拓の影響はあるにしても、そのことばかりに目を向けるより、本当の自然のままの環境が果たしてどれだけ残っているか…と考える必要があります。

2~3日前に、福岡県漁協の方たちが海中に430トンほどのアサリを撒いたとの記事がありました。アサリを取りすぎて、海の浄化がままならないのが今回の海の汚れの一因であると言われます。アサリに限らず、貝類が海中の浄化に貢献していると聴き、こんな事があって初めて教えられるとは皮肉な事です。

しかし、今回放したアサリはどこから持って来たのだろう…と、ほんの瞬間だけ変に感じたのは自分だけではないでしょう。

いずれにしても、有明海の問題はこの数十年(特に戦後)、人間が地球に与えているダメージの一端を見せられたようで、人間そのもののモラルが一番問題なのかも知れません。

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◆5月16日/雅子様、ご懐妊

今日(5月16日)の新聞は皇太子妃・雅子様のご懐妊を一斉に報じていました。確かに天皇家は特別の存在であるのは間違いないところで、何だかホンワカとした天皇家のイメージは、表現し難いムードがある…まさに清涼剤的存在と言えます。

2年ほど前の流産報道も記憶に新しいのですが、今度の報道は妊娠3ヶ月と言う事で、もう大丈夫に違いない。しかし最初に思うのは、子供が出来たことに対してもう少し静かにしたらどうですか…ですね。

国民が注目する天皇家の中で、特に天皇になられる皇太子のお妃として、後継者に目が行ってしまうのは避けられず、大変なプレッシャーがあるに違いありません。

雅子様は37歳で、言わば初産婦としては高齢になるのでしょうが、最近はそんなに大した問題ではないらしく、その面では安心でしょう。
しかし野次馬的見地で申し訳ないですが、やはり男か女か…の興味は誰でも持つに違いありません。何しろ秋篠宮家のお子様は女ばかりで、もし皇太子様に子供が出来なかったら皇位継承の話題が頭をもたげてきそうな感じです。

これから数ヶ月のうちに皇室典範の改正が検討される見通しで、男女に関係なく皇位継承権があると言う事になれば、今度の「天皇家新メンバー」が次のまた次の天皇になられます。

女性であっても天皇になって構わないと思いますが、結婚された場合のご主人
立場など、英国とは異なるシチュエーションになっていくのでしょう。

ちなみに女性の天皇は過去何人いるのか…少し調べてみたら、10代(8人)が実際に存在されています。(ほとんどが古代の方です。)

西暦592年  第33代  推古天皇(即位時38歳 在位37年)
 〃642年  第35代  皇極天皇(即位時48歳 在位 4年)   
 〃655年  第37代  斉明天皇(即位時61歳 在位 7年)皇極天皇と同
 〃686年  第41代  持統天皇(即位時41歳 在位12年)         
 〃707年  第43代  元明天皇(即位時46歳 在位 9年)
 〃715年  第44代  元正天皇(即位時35歳 在位10年)  
 〃749年  第46代  孝謙天皇(即位時31歳 在位10年)
 〃764年  第48代  称徳天皇(即位時46歳 在位 7年)孝謙天皇と同
 〃1629年 第109代  明正天皇(即位時 7歳 在位15年)
 〃1762年 第117代  後桜町天皇(即位時23歳 在位 9年)

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◆5月19日/イチロー選手と新庄選手

何故こんなに活躍出来るのか、野球ファンならずとも今年からマリナーズに行ったイチロー選手に対する評価はうなぎ上り。それもそのはず、日本にいたとき以上の大変な数字を残しているので、大活躍とはこんな事でしょう。 

昨年の佐々木投手や一昨年のソーサとマグワイアの本塁打争いなど、殆どかすんでしまいました。あの野茂投手でさえ目立ちません。

今や日本のスポーツニュース(特にNHK)は、まず大リーグのマリナーズ情報から放送するようになっています。ここまでなると、行くところまで行って欲しい。イチローは 「日本時代と違うのは、ピッチャーが正直に勝負してくるので返ってやりやすい。」と語っています。日米のスポーツに対する考え方の差の一面でしょう。

大リーグは、最近の3~4年でチーム数がいくつか増えて選手が不足気味なのは確かで、日本人選手のみならず他の国の選手が目立って多くなっているようです。

十数年前、江夏投手が大リーグに挑戦して失敗しました。全盛期は過ぎてはいたものの大リーグとは日本よりレベルが高いと思わせたものです。その頃の事を思うと、野茂投手が先鞭をつけた日本人大リーガーのなんと多い事でしょう。

日本ではそんなに大した数字も残していなかった新庄選手が、そこそこの結果を出している事により、今の日本のプロ野球選手に「自分も大リーグで…」と思う選手は少なくないでしょう。ある意味では新庄の方が「成功している」かも知れません。

メッツという弱小球団?で、出場機会が多いのも幸いして何となく目立っていて、毎試合で出場機会の多い野手の方が得なのでしょうか。