小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

昔はテレビが面白かったような気がする

INDEX|75ページ/106ページ|

次のページ前のページ
 

 最近、同僚の猫好きの男(S)に話した。
「うちの猫さ、○○チャンていうんだけどネ。毎朝、オレの顔、一〇回ぐらい舐めてくれるんだ。」
「ヘエ、なにそれ。お前の顔、何かいいにおいでもするんじゃないの?」
「そうかもしれないけど。オレの顔舐めてくれるのは、この世で○○チャンだけだからな。」
「そんなに舐めてほしいのか。」
「そうでもないけど。うれしいもんだよ。」
などと六十過ぎた男の会話とは思えない。

 私と猫の間に身体的関係はないが、精神的な絆は強いものがある。
私は愛する猫を、ケータイの待ちうけ画面に入れていた。

 ある時、私の科のナースに見せた。
「うちの猫なんだけど。」
「ア、先生の可愛がってる猫ってこれですか?」
「そうだヨ。」
「エッ、でも。これって、フツーの猫じゃないですか。」

 私以外の人間に、○○チャンの可愛さを理解してもらうのは難しいと思った。
それ以来私は、ケータイの待ち受け画面に、猫の写真を使わないことにしている。