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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
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ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座

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 血圧には、最高血圧と最低血圧がある。
最高のことを「上の血圧」、最低のことを「下の血圧」とも言う。
一般的には、上が一三五以下、下は八五以下がよいとされる。
血圧は、「上」だけでなく「下」もよくなくてはいけない。
そこが世の中と違うところだ。世の中で出世するには、上によければ下はどうでもいいからである。

 高血圧にも種類がある。
原因不明の「本態性高血圧」と原因がわかっている「二次性高血圧」だ。
「本態性」の意味は、「原因不明」ということである。

 これに対して、
腎臓病のために血圧が高い「腎性高血圧」、
腎臓の動脈が細いため血圧が上がる「腎血管性高血圧」、
ホルモンの異常のため血圧が上がる「内分泌性高血圧」などの「二次性高血圧」がある。

「内分泌性高血圧」の中で、近年注目されているのは、「原発性アルドステロン症」である。(原発性といっても、電力会社とは関係ない。副腎という内分泌器官の腫瘍などから過剰のアルドステロンが出て、血圧が上がる病気)
一説によると、全高血圧患者さんの1割〜2割を占めるといわれる。(二次性高血圧で最も頻度が高い)
血圧を下げる薬をいくら飲んでも効果がない場合は、一度は詳しい検査をしたほうがよいだろう。
「アルドステロン症」の診断がつけば、手術など抜本的な治療を受けることで、高血圧の悩みから解放されるからだ。

 人間でも同じことが言える。
性格の悪い人の大部分は、原因不明(本態性)だが、
職場や家庭でイジメに遭ったため本来は良い人なのに、運悪く性格が悪くなったような、原因の明らかな場合(二次性)もあるのと同じだ。
そういう場合は、職場をかえたり、家庭をかえれば、性格の悪さは治る可能性がある。

 高血圧の場合も、漫然と血圧を下げる薬を飲まないで、一度は原因を調べてもらうことも必要である。