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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座

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 骨粗鬆症は、昔は注目されていなかった。
皆が長生きするようになったために知られるようになった「病気」だ。

 昔は、年とると、主におばあさんは、腰が曲がるのが当たり前と思われていた。
おじいさんだって、タキギを背負って野山を歩く姿は背中が曲がっている。
背筋をピンと伸ばして山登りするのはアルピニスト野口健ぐらいだろう。

 ところが、おばあさんの腰が曲がるのは、自然の成り行きではなくて、病気だということがわかった。
骨が粗鬆になるための現象だ。
骨量といって、骨のカルシウムや、カルシウムの入れ物の骨梁が、年齢的な変化などで減ってくるために、重力に負けて縮小する。
その結果、最後は骨折することになる。

 女性では閉経後に卵巣機能が低下して、エストロゲンという女性ホルモンが減るため、骨の変化が著しくなる。
しかし、近年、これに対する予防が行われるようになった。
薬で骨が壊れるのを防ぐのだが、運動で骨の衰えを防ぐ事も行われている。
そういう努力によって、最近では、背筋が曲がっていない元気なおばあさんが増えている。

 骨粗鬆症が注目されている一番重要な理由は、高齢者の骨折の原因になって、寝たきり老人を作るからである。

 骨折しないためには、家の中で転ばないことが一番大切である。
躓かないように段差をなくしたり、階段に手すりをつけたりすることが必要だ。
そのほかに、日常の注意としては、70歳を過ぎたら、家の中ではケンカをしない。あるいはオニゴッコをしないなども、重要なポイントになる。