第四話 くらしの中で
その２
私が娘を支えて育てた赤子は今年１８歳になるそうで、この春には高校三年生に進級する。
今年の正月に久しぶりに我家へ来たとき、私はあの赤子だった子から見て随分小さい背丈の人間だったと驚かれた。私が神戸を最後にしたときはまだ小学生だったので左程小さくは見えなかったようだ。
中学生と高校生の制服姿を直に見ることができなかったのは悔しい気がしている。
作品名：第四話 くらしの中で 作家名：笹峰霧子
私が娘を支えて育てた赤子は今年１８歳になるそうで、この春には高校三年生に進級する。
今年の正月に久しぶりに我家へ来たとき、私はあの赤子だった子から見て随分小さい背丈の人間だったと驚かれた。私が神戸を最後にしたときはまだ小学生だったので左程小さくは見えなかったようだ。
中学生と高校生の制服姿を直に見ることができなかったのは悔しい気がしている。