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桐生甘太郎
桐生甘太郎
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六人の住人【完結】

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21話「共生」






五樹だ。今回お話しするのは、猫についてと、時子の最近の暮らし、カウンセリングで驚いた事だ。先に毎日の様子と、カウンセリングの話から始めよう。



時子は、一日の長さに耐える事が出来ない。

朝起きて椅子に座り、コーヒーを飲んでいるだけで、体力を消耗していく。酷いうつ状態だ。

そして大体8時間ほど経つと、もうぐったりとくたびれてしまっている。

その後は何もする体力がなく、暇つぶしもままならないため、自分の内心ばかり追って、落ち込んだり混乱したりと、あまり良くない状態だ。

そんな日々には飽きてしまった時子は、寝る薬を早くに飲んで、思い切って寝てしまうという行動に出た。

その後はそれがだんだん毎日の事になり、今では昼に寝る薬を飲んで強制的に1日を終わらせ、真夜中に起きては翌日昼にまた睡眠導入剤や安定剤を服用している。

俺が思うに、夕方の陰鬱な孤独感に耐えられないのではないか。ただ、今生活リズムを正す事に注力するよりは、もう少し日常のストレスを減らす方に力を向けた方がいい気がする。



作品名:六人の住人【完結】 作家名:桐生甘太郎