円談
結
『目が覚めましたか?
自分の名前は言えますか?』
「セントラルフェアリー学院3年。生徒会長。凍雪吹です…」
『よかった。本当によかった。』
わたくしに霊山へ行けと言った無感情な教師の顔が溶け、涙と笑みがこぼれ落ちわたくしの体に覆いかぶさった。
わたくしは混乱していたけれど落ち着く間もなく教師に幾度となく質問をし、事態を知ることになる。
わたくし以外の3人はお堂の中で凍死していた。
結局は氷属性のわたくししか生き残れなかったのである。
誰一人守れずわたくしは一体なんの為に生き残ってしまったのか。
一度は会長職を退く事も考えたが、その責任に退く事すら自分が許せなかった。
後に3人の生徒会役員が補充され今の体制が出来上がる。