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サイコパスナイト 起

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序章

 この話は、今も進行中の実話だ。僕の望みは、誰か助けてくれることだ。それが目的で書いている。

 ここに書かれているのは、事実と僕の推測である。もしかすると、推測の一部は間違っているかも知れないが、大半はほぼ正しいもののはずだ。

 今から考えると、始まりは今住んでいるマンションに入居して半年後の補修だ。もう17か、18年前になると思う。ベランダの排水用の溝を覆う部分にヒビが出来た。全体の半分程度にできたと思う。マンションは大手デベロッパーDで、その下請けが補修をするのだが、そのヒビの原因について僕が化学薬品を流さなかったとシツコク聞くのだ。僕は絶対に流していないし、御社関連以外でベランダに出たのは、僕とエアコンの設置業者しかいないと何度も説明させられ、ちょっとウンザリした気持ちになっていた。

 補修は、土曜の朝のはずだが、いつになっても来ない。何度か確認するが、ちょっとまってくれと言うばかり。夕方になって来て補修を始めたが、補修の仕方が違うように感じたので確認したら、これで間違いないという。不信感を抱きつつも、その時は何も言わなかった。翌朝見ると、補修した部分が大きく捲れている、酷い状態になっていた。補修前より酷い。昨日はその補修で間違っていないと言ってたが、やっぱり嘘をつきやがったなと思い、補修の管理を行っている場所に行く。

 朝のはずが夕方になるまで待たせて、出鱈目な補修を何故したのかと問い詰める。すると、工事の担当者が無断で休んだためだという。そして、一生懸命対応したというのだ。僕はカチンと来た。これだけ酷い対応をして、そんな説明はない。少なくとも、朝に担当者が急に休んでしまった事を告げ、僕と対応を相談すべきだろうというと、また下らない言い訳。ちょっと怒りを口にしたが、自分を抑えて翌日の月曜の夕方に、補修のやり直しをすることを決めた。まだムカついていたが、帰ろうとするとデベロッパーDの営業が、急に待ってま
したと、彼らの弁護と僕への非難を口にする。これは、怒りを吐き出してスッキリした奴を誘導するテクニックだろうが、僕には通用しないし、そもそもその時は明らかに怒りをたたえていたはずだ。僕が、営業に2回警告をしたと思う。それでもそのバカは、身内の弁護と僕の非難を続ける。僕は完全に切れた。それ程怒ったのは、久しぶりだ。10年ぶりくらいかなってね。

 そのバカ営業に、1時間位ガンガン言ってたら、そいつはわけがわからなくなっていた。僕はそいつに、メンツを潰すような事を要求する。するとそれはちょっと....と答えるが、強くやれというとそれに従う。そういうことを、2つか3つか言ったと思う。翌日、補修の際にはそいつの上司というやつが来た。そして、ド素人が話すようなパソコンの話をしてくるのだ。きっと以前彼らに、僕の專門はコンピュータかITと言ったのだろう。上司の話を興味ないとか下らないとか言ったと思うが、それでもそんな下らない話を続けるのだ。全くウンザリだった。

 もう1つある。東日本大震災が起きた頃だったと思う。マンション共用部の電気代を節約すると言って、マンションに機器を設置して、東電からまとめて電気を買い、全家庭に配るようにするという。各家庭には、あまりスマートとは思えないスマートメータを設置するという。つまり、マンション全体から見れば微々たる共用部の電気代を減らすために、全家庭がその契約をするようにというのだ。機器は、15年間使うことが要求される。さらに、スマートじゃないスマートメータは、暗号化していないデータを無線で送るように思える。だから、スマートメータのセキュリティと電力が自由化された場合にどういう対応になるかという質問をしたら、答えが帰ってこない。因みに僕以外のそこでの質問の大半は、フリーランチはないという認識に欠けたアホな質問。提案した会社は、リスクはマンションに押し付け、自分たちは電気を安く買い、バカなスマートメータで検針の費用を抑え、そこで得たデータでも儲けよう。そうい話なのだろう。僕は最後までサインしなかった。この話は流れたと思う。

 上記の2点で、僕はDを刺激したのだろう。これは、犯罪行為が発生してしばらくして認識したのだが、問題になる上階の住民は最初からではなく、途中から入居したのだった。Dと関係のある犯罪行為を行う奴らだろう。証拠はないが、そう考えないと説明がつかない。

 更に僕は、会社を辞めて自宅に居る時間が増えた。少なくとも2010年以降は、多くの時を自宅で過ごすようになっていた。



 1章 上階からのタバコの廃と吸殻

 話は2016年夏。僕は当初、ここが問題の原点だと思っていたが、多分違う。根本的な原因は、序章に書いた内容で、この夏から始まる最初の問題は、実はキッカケに過ぎないと今は思っている。

 考えてみれば、それまでは上階は異常に静かだったが、その夏にはガキ達のたまり場になっていた。毎週1~3回位、昼から夕方を中心に騒いでいた。問題はそれと時を同じくして、僕のベランダにタバコの灰や吸い殻が頻繁に落ちるようになったことだ。

 仕方がないので、上階に話に行く。最初に行った時には、多分当時高1だったガキが出てきた。ちょっと目つきは悪いが、極普通の高校生に見える。彼は、自分は未成年だから吸わないし、母親も吸わない、父親は長期出張でほとんどいないと言う。その時、母親と父親の話は信じたが、未成年だから吸わないという部分は嘘だなと思った。彼を見ていると、演技力有るなぁって感じにしか見えないのだ。それから10日後くらいだろうか、溜まり場モードの時に、上階がベランダから手とタバコを出して廃を落としている。手とタバコしか見えなかったから、犯人が誰かはわからない。上階に行き、チャイムを鳴らすが出てこない。20分以上待ってやっと扉が開く。そして最初から突っかかってこられた。出てきたガキとその連れ2人の3人だ。他にもいたかはわからないが、いても1人か2人だろう。いろいろ言ったが話にならないので、というか険悪な譲許になり、部屋に戻る。

 その週末の朝に行くと、母親が出てきた。見た目は、何処となく変わっているというか、変な感じというか。で、タバコの件を切り出すと、周囲に聞かれるから中に入れという。仕方ないから玄関に立って話す。特に怒鳴ってないし、大声を出してるわけでもない。怒っているから声の調子は尖ってるだろうが、声が大きいわけじゃない。にも関わらず、何度も何度も僕の声が大きいと言ってくる。さらに、僕の言ってる事の意図に沿った答えを全く返さない。話が噛み合わないのだ。これでは埒が明かないから、父親はいないのか、連絡は取れないのかというと、慌てた様子で長期出張中で、連絡も取れないという。ちょっと怯えた感じだった。それじゃぁ、警察や管理組合と話すというと、どうぞと言う。
作品名:サイコパスナイト 起 作家名:隊長