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フリーソウルズ Gゼロ ~さまよう絆~

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#14.エピローグ




大阪湾上空
救急ヘリ機内。
搬送用ベッドに横たわる優里。
優里を取り囲む公安警察官、山本院長と昭吉。
昭吉は眠る優里の手を握っている。



佐原昭吉宅
千晶を伴って玄関扉を開く和田。
千晶に中に入るよう促す和田。
昭吉宅で待機していた青山両親と対面する千晶。
千晶を抱きしめ喜ぶ青山両親。



警察病院
公用車が玄関につき、遠藤と永井がおりる。
遠藤の額に絆創膏と、右手には包帯。


友也の病室
病室の前には黒スーツの公安が三人待機している。
病室に入る遠藤と永井。
友也の傍らには福住。
友也は意識がなく、人工呼吸器で生かされている。
主治医の福住が遠藤に言う。

福住   「小森友也さんのお兄様ですね」
遠藤   「はい」
福住   「それでは・・・」

遠藤と永井立会いのもと、生命維持装置の電源を落とす福住。
生命監視装置に表示された3本の波形がすべてフラットになり、計器の数値が下がり始め、やがて0になる。

福住  「(壁の時計を見て)死亡時刻、二十二時八分」

遺体に手を合わせる遠藤と永井。
白布を被せられた友也の遺体が病室から運びだされる。
公安三人と永井が友也の遺体につき従う。
病室に残った遠藤は、友也のカストロ帽を手にとる。
カストロ帽をポケットにしまいながら廊下をエレベーターの方向に歩く遠藤。
ひとりエレベーターに乗りこむ遠藤。
扉が閉まる瞬間、遠藤の口元に微かな笑みが浮かぶ。




END