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小説アメリア・イヤハート事件
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図書館の本を濡らしたら
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それから次の作品もいずれ値上げする予定です。今の値段で買えるうちにぜひどうぞ。
 
絶対外れる馬券術
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銀行強盗のしかた教えます
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ちなみに、セーチョーの『小説』にもレビューがあって、〈楽天〉ではひとつだけしか読めないようだが、
 
画像:小説帝銀事件のレビュー
小説帝銀事件
 
こうだ。セーチョーが今も生きてれば、今年のコロナもアメリカが、かつて日本の〈七三一〉が開発したウイルスを中国でこっそり研究し続けていたのが自我に芽生え、全人類をターミネートする戦略を持って飛び出したもの、なんて論を力説しているのだろうか。だろうな。実際、アメリカと中国のトップが互いにそんなこと本気で言い出し始めたのが今の世界情勢であるらしく、池上彰が、
 
「そうだったのか! そうだったのか!」
 
アフェリエイト:そうだったのか!アメリカ

アフェリエイト:そうだったのか!中国
 
と言っている。池上彰が「そうだったのか!」と言うものだからきっとそうだったんだろうと思ってしまうのが今の日本人。
 
みんながコロナに動機と背後関係と反権力の思想を求めてしまっている。〈帝銀事件〉にも毒の実験という動機と背後にGHQの関係と反共産主義勢力の思想を求め、だから像に合致しない平沢は犯人のはずがないことにする。〈グリコ・森永〉の犯行グループも動機と背後関係と反権力の思想を持つ者達でなければならないものとして、解決できたはずの事件がなぜ解決できなかったかどうしてもわからないと言う。ちなみにセーチョーは、〈三億円事件〉をやったのもまた三億というお金以外の動機と背後関係と反権力の思想を持つ集団の犯行だったという説を主張して、単独犯説を採っていた平塚八兵衛を、
 
「バカ。ボケ。へっぽこ。あいつの母さんはデベソ。だから迷宮入りしたんだ」
 
と死ぬまで言い続けていたとか。
 
アフェリエイト:昭和の黒い霧
 
だからウイルスは意志や戦略を持ったりしねーよ。動機や背後関係や思想なんか求めるなよ。コロナが禍を起こしてんじゃなく、おっさんの頭が蚊にも劣るだけだ。世の中は変わってない。いつの世も人は愚かだった――というような話をここでしたいんじゃなく、いや、したいんだが、コロナでなくて今回はプロファイリングの話である。『踊る』劇場版第一作(1998)は明らかに、97年の神戸の小学生殺しをモチーフにしている。あの事件のとき、心理学者だのなんだのは口を揃えて、
 
「犯人は高学歴の30代で、IQは120以上でしょう。世界の犯罪を知り尽くし、芸術への造詣も深く、『羊たちの沈黙』のレクター博士そのもののような……」
 
アフェリエイト:羊たちの沈黙
 
などと言っていた。『踊る』でも、プロファイラーというのが捜査会議室に立って、
 
   *
 
「えー、分析の結果、犯人像は文理系大学の教育を受けた知能指数130以上の男性、年齢30代前半、独身……」
 
アフェリエイト:踊る大捜査線THE MOVIE
 
と言う。織田裕二演じる主役の青島はこれに納得せず〈Teddy〉の話を聞きに行く。のだが、あの〈酒鬼薔薇聖斗〉のときも、テレビを見ながらおれは違和感を覚えていた。
 
「高学歴の30代? そうかな。これは○○○○○じゃないかな。犯人はその中学を今年卒業したばかりの『魁!クロマティ高校』の神山高志みたいなやつだったりして(と言っても当時にこのマンガはまだ連載が始まってないが、高校時代のおれが『クロ高』の神山高志みたいだった)、中学教師への逆恨みでこれをやっているとか、そんな……」
 
アフェリエイト:魁!クロマティ高校 
 
などと思っていた。この考えは外れたとも言えるし心理学者の先生様どもに比べたら百億倍も近かったとも言えると思うが、そんなふうに考えてたのはおれだけかと思っていたら、しかし〈酒鬼薔薇〉が捕まった後、
 
「やっぱり。これは○○○○○じゃないかとなんとなく思っていた」
 
という人がかなりの割でいたよな。「まさか」と言って驚いてたのはマスコミと兵庫県警本部官僚と心理学者と推理小説の作家ぐらいで、世の大半がむしろそう。
 
だからいいかげんにわかれ。今年のコロナも明らかにそれと同じだ。ウイルス学者も全員揃って〈酒鬼薔薇〉の読みを外した犯罪心理学者と同じ。全員が無能――というのがここで言いたいのかと言えば言いたいわけでもあるがそれが言いたいわけでなく、おれに言わせりゃ明らかに全部同じだと言いたいわけね。おっさんは何も学ばない。学校で勉強ができた人間は学ぶ力を持っていない。それが池上彰でありセーチョーだ。常識や思い込みを捨てて物事を見ることができず、自分から霧の中に迷い込む。
 
帝銀事件、グリコ・森永、酒鬼薔薇。そして今年のコロナウイルス禍と呼ばれてしまっているもの――これらは全部同じだ。バカなおっさんが物事を複雑にしているだけだ。もっとも、〈グリコ・森永〉については、あのときちょっと思ったことを〈粧説〉として書いただけで、あれが事件の真相だと言うつもりはないんだけどね。
 
だが帝銀とコロナ禍は酒鬼薔薇と完全に同じとハッキリ言っておこう。まやかし。というわけで、
 
粧説帝国銀行事件
https://syosetu.org/novel/234452/
 
これをどうぞよろしく――これも完成したら、改稿のうえ、値段を付けて〈楽天コボ〉で売る予定です。タダで読めてコピペできるのは連載中の今だけですよ。というのが実は本当に今回言いたいことなのでした。それではまた。



作品名:端数報告2 作家名:島田信之