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続・くらしの中で

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その二


次女とメールをしているとき、自分の意思の固さに自信があるようなことをきっぱり言った。
理由は私が仲良くしていた友人と縁が切れ、今になって再び電話で話し始めたことを意外に思ったようだ。お互いが我慢の限界で縁が切れてから三年も経っていたので安否がわかったとき私は懐かしくなって電話をしたのだった。

それに対して、娘は一旦切れた相手とは絶対に仲良くなれないと言った。もし私が娘の年齢の頃なら今の自分と同じことを思うだろうか。

私もかつては今のように穏やかではなく、腹が立ったらすぐに言葉に出すタイプだった。少しずつ色々な苦労を経て、特に子供たちの反抗に対してもぐっと我慢して来た数十年だったからこそ今の自分がある。
そんな私の後ろ姿を見て子供たち自身も私に対しては良い感情を持っている。


次女は遠い他県で出産し、その半年後離婚して見知らぬ土地で仕事を探し、一人で育てた子供が高校生になった。その子が県で一番良い高校に入学でき、性格も実に良い子に育っていることで自信満々なのだ。

次女は子供時代学校へ行けなかった時期があり、辛い思いを重ねてやっと掴んだ今の幸せをとやかく言うつもりはない。それはそれで良いと思っている。

作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子