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妖精戯談

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妖精の小話



 ところで、エルフって何?ケット・シーって何?という方のために。
 エルフという言葉は、北欧での精魂全般を指す言葉です。このエルフは、元々は北欧神話から生まれたようです。アース・リョーブル(またはライトエルフ。光の妖精)とデック・アールブ(またはダークエルフ。闇の妖精)といました。
 エルフは大変美しい、人間と変わらない姿だといいます。歌と踊りを愛します。まあ、そんな妖精はたくさんいますが。ただし、体のどこかに、人間とは違う点が見られるそうです。牛のような尾を生やしていたり、背中にすり鉢状の窪みをもっていたりします。エルフは、これを見られることを大変嫌がるそうなので、見つけたら黙っておきましょう。妖精の仕返しは、それは恐ろしいものですから。それはエルフと言えども、変わりはありませんので。
 わが国でエルフといえば、森で暮らす、小柄でロバのような大きく尖った耳というイメージが先行しています。これは、ライトノベルの走りとして一世を風靡した、ロードス島戦記というヒロイック・ファンタジーが始まりのようです。
 世界的には、固有名詞としてのエルフの元祖と呼ばれる指輪物語があります。指輪物語のエルフは、ディナ・シーというアイルランドの英雄的な妖精がモチーフらしいです。作者トールキンは、ケルトにも傾倒していたようなので。エルフは数々の美徳を持ち、その住まう世界は時の流れも違います。これも、ディナ・シーに通じているらしいです。
 このディナ・シーは、やがて崇拝を失くし没落します。人の心から消えていき、とても小さな妖精となったそうです。土着の精霊(神と同義)にはよくある話です。

 続いてはケット・シー。このケット・シーという妖精猫は、長靴を履いた猫でも有名ですね。いつも見かける野良猫などを、突然見かけなくなることはないでしょうか?事故や不幸に合っただけと誰もが思われるでしょう。それは実は、ケット・シーだったのかもしれません。普通に野良、飼い猫として暮らしている、それが妖精猫だからです。
 猫を飼うある夫婦が、猫の会話を聞いたと話していました。猫の世界の王が死んだという話です。その話を聞いた飼い猫は、「次は自分が王様だ」と言って、それきり帰らなかったそうです。飼っていた猫が妖精だったという逸話です。
 我が家で昔飼っていた猫も、ある日を境にいなくなりました。幼い娘には、長靴を履いて妖精の世界に行ったんだよ、と言い聞かせた記憶があります。猫には九つの命など、神秘的な逸話が数多いですから。
 余談ですが、猫がいるなら犬もいます。こちらはクー・シーという妖精犬です。他にも、ブラックドッグやバーゲストなど。動物の妖精は数多いのですが、鶏だけはいません。鶏は朝鳴きます。夜な夜な活動する妖精は、朝の訪れと共に逃げ出してしまうからだそうです。
 外見的に鶏の特徴を持つフォレという妖精もいますが、これは鶏の妖精ではありません。
 
作品名:妖精戯談 作家名:ヒロアキ