小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

了解。

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 
「─ ありがとぉ」

 僕は、借りていたノートを返した。

「お礼しないと、だね」

「別に しなくて良い」

 受け取ったノートを、鞄にしまう竹中。

 相変わらずの無愛想に、僕は怯まない。

「そう言う訳にはいかないよぉ」

「敢えて礼をして貰う程の事ではない」

「わざわざノート借りたのは、お礼の ごちそうするためだしぃ」

 竹中に、僕はしっかりと目を合わせる。

「だから、デート しよ?」

「─ そこまで あからさまだと、いっそ清々しいな」

「お褒めいただいて、光栄です」

「別に、褒めてないがな」

 顔の前で両手を合わせる竹中。

 顎に当てた親指を支点にして、人差し指で 鼻の頭を軽く数回叩く。

「私の家まで、迎えに来てくれるなら」

「了解♫」

作品名:了解。 作家名:紀之介