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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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『 洗顔料は料金じゃない』

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俺は鏡の中を凝視し続けた。どうしても、おでこの皺の様子が昨日と違うと感じたからだ。少し眉でも上げようものなら7~8本の皺が5cm程度の幅の間に均等に出来、それから数秒間、消えることの無い線のように残る。ここまでシワが深く刻まれるなんて、余程の苦悩に満ちた人生であるように思われるのではないかと心配になったが、その心配は的中することになる。何故なら、心の苦労が顔に出てくると言われるミドリエイジ?の年齢に突入したからで、一体、どこを境にこのようなシワが深く刻まれそうな未来を暗示する顔になってきたのだろう。
やはり俺は苦労人なのである、とまた、鏡の中の顔をまじまじと見た。そもそも、他人の顔を観察する機会はいくらでもあるが、この間会った男などは、つるっとした顔と綺麗な二重まぶた、神は清潔そうなポマードで、顔の幅は記憶力と比例していますという感じのキャッチフレーズな名刺を差し出す、嫌みな奴だった。人ばかり見ていると、自分を見失うことになるのかもな、と俺は洗顔フォームを泡立ててホイップし、口角の形を気にしてみた。アヒル口ではないが、洗顔する度ユウウツだと感じる必要のない顔だと思い、目の下のクマをこすった。疲労は絶対的ヒーローとは関係ないし、ミラーは正直という訳でもなかった。