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俺は頑張ってガチャに大きいコインを投入した。ワンコインで買える未来だ。尤もそうに呟いて、カプセルを開ける。またダブリだ。アレが出てないよ！　少し嫌になった人生に苛つきながら、そのガチャ自体のシステムに疑問を抱く。どんなに素晴らしい商品番号が出ても、文句が出るシステムだ。
そういえば、穴を見つけることでビジネスチャンスが生まれると読んだことがあるぞ。では、どうすればいいか、そいだ、番号順に出るように整理して出てくるガチャを作ろう。きっと大ヒットか中くらいの当たりになるだろう。
“それはダメ、と妖精が言った。楽しみがなくなっちゃうから。”
何のだよ。俺はまたムカついて地面を蹴っ飛ばした。それじゃあ、いい考えがある。俺がカプセルに入っちゃう。そんで、お前とかに邪魔されない。俺はそれを自由に運転出来て、どんな高低もOK、速度は一応ルールあり。原動力は…そうだな、やっぱ電気がいい。

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”そんなの、もうある。皆、叶ってる。と、誰かが思った。お前だけ、それ乗れない、だってビッグビジネスだから。だけどいつか、理想通りの商品が出来たら乗せてやるかも。お前はきっと言うだろう、ああ俺のアイディア盗まれてる。それとももう、忘れちゃってるかもな。”