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必ずやってくるはずのピザが来ない。オーダー後、45分を過ぎている。気になるのは…あ、飛行機がまた一台。俺は、気になっていたことを忘れてしまった。しばらくして、また思い出す。何か憂鬱なことがあったはずだ。
そうそう、やって来るはずのピザが来ない。もう９０分も過ぎてる。窓からあのバイクがやって来ないか見ても、もう、うんともすんとも誰も人ひとり通らない、いつもの通りに戻っていた。苛つきながら電話をかけ、これから来客だという時に困るじゃないか、と優しめの口調で文句を言って切った。

やっとやって来たピザは熱々で美味い。…半ホールになってる。俺の記憶が正しければ、ピザの切れ端３切れ目を、今、俺は飲み込み終えたところだ。少し眩暈がした。テレビをつけると、タレントが笑ってクイズに答えていた。このクイズにも答えてくれ、ネズミ駆除も必要な俺に！
チーズはどこへ行ってんだ。どうして俺は…未来は無かった、しかしやはりあったのだ。その客は、俺よりも、ピザよりも先に既に、来ていたんだ。