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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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赤秋の恋(美咲)

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 宏は美咲の夫が金を借りに来たら、50万円くらいなら出しても良いと思ったことを思い出していた。快楽の代償と、1人の女性が学ぶために必要な金とを比べてみれば,たとえ、名前さえ知らない女性であっても、切符を渡してくれた些細なことであっても、1日に3度も出会うことは縁なのだろう。彼女の苦しみを解放してやりたかった。
「今日これからでもいいですよ」
「今日お願いします」
「お金を渡せば、援助交際はしなくてよいのですね」
「いいえ、いろいろお金は足りないですから、卒業するまでは仕方ないです。その代わり回数を減らします」
「苦痛ではないの」
「勉強するためですから仕方ないです。弁護士になります」
 彼女と話をしているうちに園内を回りきってしまっていた。食事をするつもりであったが、タクシーを呼んだ。
 彼女を市民会館で降ろし、宏は自宅に戻った。本棚から55万円を出した。待たせておいたタクシーで彼女の待つ市民会館に戻った。
 彼女と隣の図書館に行くことにした。7時の閉館までは1時間ほどあった。図書館なら記載台もあるからだった。
「55万円ある。借用書は50万円でいいよ。5万円は今朝のお礼」
「それは、お付き合いで・・・」
「そんな事簡単に言うもんじゃないよ」
「おじさま、それが目的でしょう」
 彼女から見ればそう見えるかもしれない。ラブホテルで会っているのだから・・。
でも、宏は彼女には性的な魅力は感じないのだ。
作品名:赤秋の恋(美咲) 作家名:吉葉ひろし