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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「美那子」 未来 二話

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焦る気持ちを抑えて丁寧に舌で愛撫して美佳の中からたくさんの歓びが出ていることを確かめてゆっくりと挿入した。

「あ~秀くんのが・・・あたる」

「美佳さんの中はきついです」

「ゆっくりでいいのよ、楽しみたいから」

「はい、我慢します」

「ううん、そういうことを言ったんじゃないの。あなたの好きな時でいいのよ。でも、あなたのことが好きって長く感じていたい。このままでもすごく感じるの、女ってそういうものなのよ」

美佳が言うことは美幸が言っていたことに通じる。
しかし、それは女の本音ではない。それを美幸と母親から知らされた。
他の事を考えながら気をそらして秀一郎はゆっくりと美佳の中を突く。時々強く深く腰を押し当てる。

美佳の我慢は限界に来ていた。

「強くして~」

「美佳!」

名前を呼んだ後はこれまでとは違う強く早く腰を振る。
美佳のあえぎ声が連続するようになって秀一郎は終わりを迎えた。

「すごく良かった。ありがとう秀くん。泊ってゆくよね?こんな時間だし」

「うん、そうします。母に連絡だけ入れておきます」

「私と居るって言わないでね」

「どうしてですか?」

「ええ?怒られるでしょ、歳上だし。お父さんだって知ることになる」

「父と母は離婚していますから気にしなくていいです。母さんには心配かけたくないから本当のことを話すんです」

「そう、離婚ね、知らなかったわ。何だか恥ずかしいけど秀くんが本気でいてくれていると信じるから大丈夫」

「もちろん本気ですよ。父には内緒にします。もちろん会社のみんなに判らないようにしないとマズいですよね?」

「行内では恋愛事はあなたにあまりいい影響を与えないから知られない方がいいわね」

「美佳さんはもちろん本気なんですよね?」

そう言われて美佳は少し考えた。
最初は今日だけで良いと思っていたからだ。これまでにもこういうことを繰り返してきて自分が何を言われているか知らないわけではなかった。
将来交際がみんなに判った時に父親にどう思われるのだろうかと考えると、付き合うことは秀一郎に悪いという気持ちが残っている。

「秀くん、私なんかでいいの?知っているでしょみんなが噂していること」

「知りません。過去に何があろうとも美佳さんがボクのことを真剣に考えてくれているなら躊躇う事なんて何もないです」

美佳は初めて男の前で泣いた。
それも年下の新入社員の前で。

身体の汚れは消せないだろうけど、心は目の前にいる秀一郎に洗われたと感じた。
美佳の涙を見て秀一郎はこの人は男運に恵まれないだけだと思った。