小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジ達の白球 11~15話

INDEX|3ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 


オヤジ達の白球(12)瓢箪から駒
 
 「あのやろう。
 謎の女の気をひくため、こんどはソフトボールのピッチャーになるってか。
 動機が不純すぎるなぁ。
 そんなことでホントに投手になれると思っているのか、あいつは?」

 北海の熊が呆れる。グビリと苦そうに酒を呑み込む。
「そういうな」岡崎が熱燗徳利を持ち上げる。

 「実のところ、俺だって半信半疑だ。
 あいつの場合。長く続いた趣味がひとつもねぇ。
 確かに熱しやすくて冷めやすい男だ。
 だがよ。今回にかぎりあそこまで、ぜったいにやりとげると
 強調するのも珍しい。
 ひょっとすると、瓢箪から駒が出るかもしれねぇ」