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新・覇王伝__蒼剣の舞い【第3話】

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 「…あの清雅が?」
 凌姫は意外そうに、目を丸くした。
          ※※※※※※※※※※
 _____カン!
 蒼天に、剣がぶつかる音が響く。
 「だいぶ上達したな、拓海。さすがは、玄武さまの息子だ」
 「僕なんて、まだまだですよ」
 「お前は伸びるよ。何しろ、あの方とも血が繋がってる」
 「清雅さまの事ですか?」
 父・狼靖と叔父、甥の関係ゆえ、拓海とは従兄弟の清雅。いまいちピンと来ないのは、彼が背負った運命の大きさだろうか。
 「星宿さま、これからどうなるんでしょうか?」
 「ドラゴン七星を探すしかないだろう。蒼剣とドラゴン七星は一つだったと聞いただろう?」
 「ええ」
 覇王家で、ドラゴンの転生が現れるまで守られてきたと云う蒼剣とドラゴン七星。蒼剣の力を目覚めさせるには、どれが欠けてもならない。
 四国守護の為に蘇る真の覇王の為に。
 そして、真の覇王としてドラゴンの転生はなされた。蒼剣の力は解放される筈だった。 だが、そのドラゴン七星が何処にあるのか。
 覇王家で共にあったそれは、この四国に散ってしまった。
 『万が一、邪心を抱く者が七星を揃えれば、ドラゴンは単なる魔物になる。四国を破壊する魔物にな』
 斗宿の放った言葉は、それぞれに重くのし掛かる。
 「星宿さま」
 「大丈夫だよ、清雅さまなら大丈夫だ。あの方は間違いなく真の覇王となる」
 前覇王が、そう思ったように。
 「もう一度、稽古お願いします」
 「いいよ」
 星宿は、にっこり笑って拓海と剣を交えた。
 そんな様子を窓越しに見ていた清雅が、背後の気配に腰に手を伸ばした。
 「___相変わらず短気な男だ」
 「何しに来た」
 「久しぶりに、顔を見たくなったのさ。弟の顔をね」
 「ふざけんじゃねぇっ」
 振り返ると同時に、龍王剣を振り下ろす。
 「変わっていないねぇ」
 白い頭巾を深く被り、唇だけを覗かせた男がふわりと交わしてクスクスと嗤う。
 「変わってねぇのはそっちだろ。本体はあっちか?聖連」
 「そうやって誰に斬りつけられては敵わないからね。お陰で重宝してるよ、この能力を。清雅、四国は誰かが纏めなければならない。お前も父の子なら理解るだろう?だから___」
 聖連の透明な躯が、ゆっくりと近づく。
 金色の眸が紅く染まり、指が龍王剣に伸びる。
 「聖連…てめぇ…」