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てっしゅう
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「熟女アンドロイドの恋」 第二十八話

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ドアをノックする音が聞こえた。日本大使がやって来たのだ。

握手を交わすこともなく駐米日本大使は内藤へ苦情を突き付けた。

「なんという事をしてくれたんだ!日本ではマスコミが一斉に騒ぎ出してあなたと枇々木潤子さんを日本で会談させろと声を上げている。あの事故はもう遠い過去に処理されていわば歴史となっていることだ。いわれのないことをアンドロイドに言わせて国内を錯乱させたことは重大な犯罪だぞ」

このいきなりの発言にエイブラハムは食いついた。

「大使、そのような言い方で初対面の内藤ご夫婦に物申すことは大変失礼ですぞ!」

「エイブラハムさん、なにが失礼に当たるんだ!彼らはすでに国外追放になっている、いわば犯罪者扱いに等しい存在なんだよ。だからこんな騒ぎを起こしたんだろう。片棒を担ぐと為にならないぞ」

「片棒を担ぐとは聞き捨てなりませんよ。わたくしへの暴言はニューイスラエル国家そのものへの暴言と受け取りますが宜しいですか?」

大使は少し考えた。

「エイブラハムさんに対しての片棒発言は取り消す。失礼した」

「内藤さんたちにも同じように謝罪なさってください」

「何故だ?明らかな犯罪行為だろう?」

「内藤さんのアンドロイドが話した内容に真意が無いと言うなら、何故日本でマスコミが取り上げ大騒ぎするのですか?」

「それは・・・面白いネタだからだろう。奴らは常にフェイクニュースを流すからな」

「では、フェイクか真実かの裁判を日本の法廷で戦わせてはいかがですか?」

「あなたは内藤さんの味方なのか?そうは聞いていないぞ」

内藤と梓は雲行きがおかしくなってきたと感じていた。
エイブラハムは本当に自分たちのことを考えてくれているのだろうか、または何か秘策を持っているのだろうか、計り知れなかった。

「大使、どちらの味方とか言う話ではありません。この事態をどう対処してゆくのかという前向きな意見を交換されないとダメだと考えています。内藤さんは大使の発言を受け入れられますか?」

内藤が答える。

「大使は何も知らされていないのかも知れませんので、真実を言いましょう」

この後内藤と梓はすべてを語った。
しばしの沈黙の後、口を開いたのは大使だった。