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逆行物語 第六部~貴族院のお茶会~

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アナスタージウス~警戒必須の領主候補生~



 初めてエグランティーヌを見た時、私は一瞬でラッフェルに捕らわれた。何としてでも彼女が欲しいと思ったのだ。
 王位に興味は無く、兄上を補佐する将来を考えていたが、エグランティーヌを手にすると言う事は王になる、と言う事でもある。
 兄上より優れていれば、エグランティーヌを光の女神に出来るのでは、とも思った。
 兄上と違い、私はエグランティーヌと同じ年だ。何かと有利になる筈だ…、と信じていたが、エグランティーヌは兄上同様、私にも偽りの笑顔しか見せぬ。
 其方を光の女神にし、立派なツェントになりたいと言う内容を伝えても、エグランティーヌは兄上と私、どちらにもまだ心が決められないと言う。
 私はエグランティーヌの気を引きたくて、様々な行動に出たが、どれも逆効果になってきている気がした。
 焦る中、私はエーレンフェストの噂を聞いた。領主候補生を神殿に送り込んでいると。それが真実であれば、アウブ・エーレンフェストは聖典原理主義者の可能性がある。
 私はエーレンフェストが政変時、どちらにも付かず、中立を保っていた領地だと思い出していた。

 …信用ならぬ領地…。

 エーレンフェストの順位では我々に何か出来るとは思わぬが、警戒するに越した事は無い。
 私がそう考えている事に気付いてないのか、エグランティーヌはエーレンフェストの領主候補生とお茶会をすると言う。

 な、何だと!? 

 それを知った時の私は、一瞬驚愕に支配され、次いで理由を聴かねばと思った。エグランティーヌは作曲や髪の艶に付いて、知りたいと言う事だった。
 エグランティーヌが興味を持つ理由は、確かに理解出来たが、やはりエーレンフェストの領主候補生とお茶会等に賛同したくない。だからと言って、強く反対しづらいのも事実だ。だから私は土壇場で自分も参加する事にした。
 そうして何も知らず、やって来たヴィルフリートとローゼマインとだったが、予想に反して神殿の話等しなかった。
 ローゼマインの楽士が弾く曲や、用意もされたお茶菓子にばかり、話題を支配する。
 …お茶菓子は上手かった。中央のモノよりずっと。ついつい手が伸びてしまう。
 そうこうしている内に、話が髪の艶について移行する。エグランティーヌに喜んで欲しくて、リンシャンを売れと言ったら、何故か私が使うと思われ、ヴィルフリートから頓珍漢な案が出される。
 否定し、エグランティーヌに渡したいと言えば、ローゼマインが自分の物を渡すと言う。…感謝されたのはローゼマインだ。
 ムッとした私はローゼマインにエグランティーヌの為に曲を作れと言った…。

 女の癖にエグランティーヌを口説くなあ!!!!!!!!!!!!