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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「サスペンス物語 悪魔の契約」 第一話

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「ほう、その気になったのか・・・いいだろう。条件と言うのは一人男性を殺して欲しい。もちろん逮捕されるようなことは無い。私が後始末をするからだ」

「ええ?人を殺す・・・そんなことが出来るわけがないじゃないの。力もないし、勇気だってない。どうせ死のうと思ったからいまさら怖気づくことは無いけど、無理なことはやりたくない」

「お前は女と言う武器を使えばいいのだ。これまでの話しぶりだとまだバージンなんだろう?」

「なによ、当たり前じゃない。好きなのは女なんだから」

「バージンを捨てる経験をするのもいいぞ。相手を歓ばせて殺す。せめてもの罪滅ぼしになる」

「罪滅ぼし?それは違うと思うけど、出来そうにないからやっぱり一人で死ぬ」

「こうするのだ。約束した男とホテルへ行け。お前はデリヘル嬢ということにする。ホテルに入ったら、飲み物を注文してその中へこの薬を混ぜるのだ。毒薬ではないが、1時間後ぐらいに眠ってしまう。それまでの間お前は女として最初で最後のお務めを果たすことになる。それぐらいは我慢しろ。感じるふりをすれば相手は油断する」

「見知らぬ男に抱かれろということなの?感じるふりなんて出来ないししたくない」

「男になりたくないのか?おれの上半身を見ただろう?あれぐらいの逞しい身体にしてやろう。嘘ではない。下半身も誰にも負けないぐらい立派なものを持たせてやろう。楽しみだろう?」

「そのような甘い誘惑に軽く乗れない。もしその通りにしたとして、ホテルからどうやって逃げるというのか教えて欲しい」

「あらかじめおれが予約しておいた部屋に来ればいい。男が眠った後は私が部屋に入って始末する。指定された部屋に眠ったことを確認したら連絡しろ」

「どうして最初から自分で殺そうとしないのか解らない」

「相手の男は顔見知りだ。警戒するからおれが出て行くと逃げてしまうので無理なのだ。無類の女好きだから、バージンと聞けばきっと何を置いてもホテルにやって来るだろう。後はおまえの演技だけだ」

「女としての振る舞いに自信がない」

「お前はバージンなんだ。相手が何かを求めるなどと言うことは無い。じっと目をつむっていれば向こうが終わらせる」

「そう簡単に言わないでよ。あなたが魔法使いで私を変えてくれるという証拠が見たい。見れば信じるから、言われたようにする」

「そうか、では見よ!」

そう大きな声で叫ぶと、仁王立ちとなり、呪文を唱え始めた。
じっと志奈は見つめていた。