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独居時代(全10話)

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最終話 結婚



結婚することになったので、いそいそと身支度。はぁ、なんか婿入り道具が結構多いわぁ。

しかもそのほとんどが実生活では役に立たないものばかり。よくまあここまで変なもんを溜め込んできたものである。

中でも小学校2年生の時につけていた日記は爆笑モノ。

昭和58年3月28日(月)
(くもりでよる雨)
『今日は、あさ、でん車を見にいって、おかあさんと水道局にいって、ぎんこうにいって、そとにでたら、またぎんこうにいって、又、ぎんこうにいってこんどは、ケーキをたべました。おいしかったです』


銀行行きすぎ。
一日のまとめがケーキに惑わされて「おいしかった」という感想しか残ってないのが笑える。
銀行についてもっと語れ。

結婚の際の荷物片付けで掘り起こされてクスクス笑われているなんて夢にも思わなかったろうな、小学生の俺は。

というわけで、さようなら我が独居時代。

作品名:独居時代(全10話) 作家名:排骨麺