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もやもや病 8

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71 雇用

今は大学卒業した人たちが就職が難しいという時代、電車の中で見たコマーシャルも、女性達の目標が、正社員になる・・・というのが流れていて、そういう時代なんだとあらためて思った

アルバイト、パート、派遣社員、契約社員・・・正社員になるのは大変・・・
昔私が知っていたのは299人以上の企業は1.8%の率で障害者を雇用しなければいけないというのがあったと思う
299人というのがちょっと覚え違いかと不安^^;

で、その雇用率に満たないと、ペナルティとして1人につき1月に5万円を国に納めなければならない
そのペナルティで納めたお金は、障害者を多く雇用している企業に、報償であったり、車いすのためのスロープなど、改造するときの費用に充てられるというようなことも

50人以上雇用しているところには2%の障害者雇用をということだった、公官庁は2.3%

厚労省のHPを、今見たら、100人だったり、ペナルティが4万円に減額になっていたり、どの数字が正しい?

とにかくそういうことになっているけど

ハローワークを通しての就業じゃないと雇用率として数字にならない
私たちは難病患者の親で障害者手帳を持っていない患者も多いので、ずっと長いこと、障害者の枠に難病者も入れて欲しいと要請してきていて

数年前から、難病者もその制度が使えるという返事があった
でも実態はよくわからなくて
なんせ、厚労省に行く役員は、就業することに関係している人がいない

だからこそ、他の年代の人にも役員になって欲しいのだけれど^^;

その日、質問の時に聞いてみた
難病者も障害者と同じように就業の対象になれるのか
障害者手帳を持っていないのに

そうしたら、法定雇用率にはカウントされないけれど
就業した人の職場には、補助金が下りるという
それは、昔聞いた給料の半額というのではなく、いろいろな決まりがあるらしいけど
1年半ぐらい有るという
それもググってみたら、1年とか2年とか企業の大きさにも違っていたみたい

何が言いたいかって、働きたいという意思がある難病者は、やはりハローワークに行って相談すると良いし
障害者就業・生活支援センターに相談に行くと良いということだった

次男が病弱養護学校の高校生だったとき、PTAで、雇用協会の人の話を聞いたことがある
皆さんの子どもさんはもうじき高校を卒業するけれど、どこに就職しても
挨拶がきちんと出来ること、にこにこ笑っていること、親は年に何回かは菓子折の1つも持って子どもがお世話になっていますと挨拶に行くこと
だいたい、どこもいっぱいで、高校卒業したら自分たちで作業所を作るくらいの気持ちがないといけない

そんなことを聞かされたことが、頭に残っている、良い感情ではなくて
もしもそういうことがあったとしても、その人に言われて行きたくないし
母親の挨拶もしたいときに行くし

今だって月に数千円という作業所の手間賃というようなお給料をもらってくる障害者はたくさんいる
日給にもならないような金額、それでも家にいるよりは良いとして出かけさせる親たちが居る

そんなことをわかっていない人たちがいっぱい居る
だから、クロネコヤマトの会長だった小倉昌男さんがスワンベーカリーというパン屋さんを作るように活動したのは月にその当時、8万とか9万とかのお給料を出せるように持っていくという動きをしていた
今は、チョークの会社、日本理化学工業株式会社がメディアにも出て良い職場を作ってくれているらしい、そういう所が増えてくると良いのに・・・

作品名:もやもや病 8 作家名:とことん