小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「新恋愛病院・不倫病棟」 第十四話

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「美佳さんは彼さんと仲良くやってゆきたいと強く思われているんですね。そんな女心が可愛いと思います。問題は彼さんの思いですね。私が言うのもなんですが、彼さんは別居中ということでしたよね。離婚も視野に入れているのかどうか聞かれましたか?」

「ええ、彼は離婚したいと言っていますが、奥様が経済的な理由で拒んでいるらしいんです」

「そうですか。では、こうしましょう。身体の関係は彼さんが離婚されたら許すと言われてください。理由は、不倫になるのはイヤだと。それまで恋人でいるけど最後まではダメだということでお付き合いされたらどうですか?」

「たとえ体の関係を結ばなくても好きという気持ちで妻子ある方とお付き合いすれば、不倫ということになるのではないでしょうか?」

「いいえ、友達以上恋人未満ですから不倫ではなくお友達付き合いですよ」

「好きという気持ちがあってもですか?」

「あってもです。男と女は身体の関係が出来て初めて本当の恋人同士です。憧れの関係だけで終わることは、恋愛をしたとは言えないんです」

「なるほど。彼が私の思いを伝えて会いたくないというのなら、目的は恋愛や再婚じゃなく身体だったということで諦めればよいのですね?」

「やっと巡り合った男性だったのに辛いお気持ちになることは想像出来ますが、遊ばれて捨てられた方がもっと辛いと思いますよ。まずは美佳さんが女として魅力的になることを目指しましょう。そうすれば男性なんてより取り見取りです」

「より取り見取り?早奈枝さんのようになれるということですね?」

「私は夫だけですよ」

「ええ?先ほど違うこと言われましたよ」

「そうでした?話せば長くなるのでやめますが、夫公認だったんです」

「公認?不倫がですか?」

「いえ、不倫はしていないのよ。身体の関係だけで終わるの」

「どういうことですか?」

「なので・・・内緒です。私のことより美佳さんのことですよ」

早奈枝は言ってもいい話だと思ったが、やめた。噂話が広がることを恐れたのだ。