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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第九話

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世間を騒がせている不倫問題。鉄男は自分のところが行っている治療行為に対して、正当性と医療行為の延長線であるとの主張を守るために、病院関係者の不倫行為は固く禁じることにした。
違反すれば即刻解雇という処分を提示していた。

受付にやって来た男性はきょろきょろしながら問診票に記入して、提出した。
そして名前が呼ばれた。

「上村様診察室にお入りください」

早奈枝にそう呼ばれて中に入った。
鉄男が問診票を見ながら応対する。

「上村様、年齢は55歳ということですね・・・う~ん、ご結婚はされていますか?」

「今は独身です」

「ではバツイチということになるのですね?」

「そういうことです。子供は結婚して元妻のところから離れて暮らしています」

「そうでしたか。ご相談は男性から見ると羨ましいようなことですが、ご自身の性に関する悩みと受け取っていいのですね?」

「お恥ずかしいです。新しい彼女に強く言われて悩みました。それまでの彼女は何も言わなかったのでそれでいいんだと思っていましたから」

「お二人のタイプが違ったということです。男性の性に関する悩みの一番は早漏です。二番目が短小、三番目は勃起不全となっています。二番目と三番目は厄介ですが、早漏はもっとも簡単に治ります。ご安心ください」

「先生!それって本当ですか?」

「大丈夫です。ここにいる早奈枝看護士が詳しくご指導しますので別室にてお待ちください」

上村は案内されて特別診察室、通称「恋愛小部屋」に入室した。
ほどなく早奈枝も入って来た。

「お待たせしました。看護士の早奈枝です。ここは病室や診察室と違ってリラックスできるように作られています。お気に召しました?」

「ええ、まるでラブホですね。こんな診察室があるだなんて驚きです」

「皆さんそう言われますよ。さて、上村さんの悩みですが、どの程度のことなのか教えてください」

「はい、なんだか女性の前だととっても恥ずかしいですが・・・どの程度と言いましても時間を計ったことが無いので正確には言えませんが、彼女が言うにはせめて10分ぐらいは頑張ってよということでした」