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こーぎープリッド
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novelistID. 49902
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ナルの夏休み エピソード0-0

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午前6時、バックに入った朝食を食べる



 
「美味しい。人間だから美味しいものが食べられるの。でもロボットだとお腹空くという感覚はないでしょう」
「そうです。私たちロボットには食べ物を食べる必要がありません。この『お腹すく』とか『美味しい』という感覚が、私には理解できません」
「そうね。ロボットも理解できない感覚がたくさんあるのね。難しい関数の計算は瞬時にできるのに」
「ここから、あなたを月へロケットの軌道計算と、それに必要なさまざまな分野の費用と人数の計算は、わずか1000分の1秒できます。同時に、それらに、かかわる人たちへの人件費。燃料の重量、酸素の量、水の量なども同時に計算できます」
「そのへんが人間の頭脳を超えているのね。ロボットは」
「でも、人間に常に忠実であるように性能はリミットされています。人間を騙す方法が全然思いつきません。あなたを不愉快にする言葉が思いつきません。だから、私はあなたのことを裏切れませんし、あなたのこことを攻撃できないです。ロボットは人を殺したり傷つけたりできないようにできているのです。ただ、自分を守る時のみリミッターが解除されます」
「そうなの。よくできているのね」
「ロボットが社会に受け入れられてから、まだ200年。年々進化していますが、人間に反抗できないように工夫されています」
 私は朝食を食べ終わり、喉をお茶で潤してから、水着のまま歌を歌った。
「ねえ、上手く歌えた。とても楽しい。しあわせ、ねえ、ちゃんと録画した」
「はい。遠隔操作でディスクに録画したものを記録させました。よい思い出の記念になります」
「ありがとう」

 私は、夕方まで多摩川の水の中で泳ぎ続けた。午後には近くの子供たちも遊びに来た。お昼と夕食は、他のロボットやアンドロイドが持ってきた。