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社会に不適合な二人の

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帳尻が合っていればよかろうなのだ


 弟は働くのが嫌いです。私も嫌いです。働かずにお金が手にはいるなら、凄く嬉しいですけど世の中そうはなってないので、お金を手に入れるために働きます。しかし弟は、どちらかというと働かない方にウェイトが重たい人なので、専門学校にいるころもあまりバイトはしませんでした。
 しかし、それなのにたまに豪勢にお金を使ってお酒を飲んだり御飯を買ったり本を買ったりしている様子でした。
 どうやって金策をしているのか疑問に思ったものです。そんな疑問を直にぶつけたときの話。
 その時は弟からお酒を誘ってきました。
「お酒買ってきたけど飲まん?」
「あ、うん、飲む……けど、お金いっつもどうしてるの?」
「奨学金を……ね。」
「それって良いの!?」
「授業料払う前に入れておけば良いんだよ。」
「ああ……うん……なるほど?」
 良いのかなあ?と言う、それに手を付けちゃったらやばいんじゃないの?という気持ちが心に渦巻いてました。


――
[よかろうなのだ]……究極生物の思考方法。終わりよければすべてよしともいえませう。

作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮