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動画サイト『もっとショッカーを良く知ろう!』(ライダー番外編

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「僕ですか? 戦闘員のユニフォームが似合わない? まあ、そう言わないでくださいよ、確かにガリガリで背も低いですけどね。 ええ、今はまだ新米なんで200番台ですけど、もうすぐ研究所の方に移ることになってます、化学は専門外ですけど勉強中でして、研究所のほうでも大丈夫だって言ってくれてますよ。 ショッカーに入る前は引きこもりでした、就職に失敗して……自分で言うのも口はばったいですけど、頭脳には自信があるんです、日本では一番偏差値が高い大学の出身ですし……でも、コミュニケーション能力がちょっとね……僕、論理的でないことが我慢できないんですよ、日本の企業じゃ能力もさることながら、コネだとか派閥だとか、能力以外の『人付き合いの上手さ』みたいなものが物を言いますでしょう? 面接で仕事や能力と関係ない事を聞かれるとイライラしちゃうんですよ、それで面接官を言い負かしたくなっちゃって……。 ショッカーを知ったのは偶然ネットで見つけて……これだって思いました、完全な能力主義ってここにしかないですよ……アメリカの企業? だめだめ、全然能力主義じゃないです、イメージが能力よりも重視されますからね、スリムで背が高くてスマートに会話が出来れば能力がある見たいな風潮っておかしいですよ、俳優じゃないんだから……そう思いませんか? 僕ってチビでガリで眼鏡で出っ歯でしょ? これで首からカメラ下げてりゃ昔の風刺漫画に出てくる日本人そのものなんですよね、実は書類を送った事はあるんですけどあっさり断られました、イメージが悪いってだけの理由で……。 ショッカーに出会えて本当に良かったと思います、僕の能力を世界征服なんて壮大な目標に生かせる……それが本当のやりがいってものじゃないですか?」


「あたし? ユニフォームじゃないって? 当たり前さね、食堂で料理作ってるんだよ、そう、だから割烹着があたしのユニフォームさ。 ここに来る前にも調理師やってたよ、役所の食堂でね、でもさ、なんだか『役所の食堂だからこの程度で良いんだ』みたいな雰囲気でさぁ、なんだかみんな惰性で働いてるみたいだったよ、そこへ行くとここは違うね、基本的に体を使うのが多いからもりもり食べてくれるしねぇ、ええ、胸のすくような食べっぷりさね、献立を考えるのは大変っちゃ大変だけど楽しいやね、幹部さんから栄養のバランスにも留意してくれって言われてるから栄養学の勉強もしてるよ……ううん、全然悪い気はしなかったよ、『隊員の健康は任せた』って言ってもらったようなもんだろう? 意気に感じるって奴さね。 そりゃ確かにガラはちょっとばかり悪いけどね、でも取りすましたやつらがカロリー気にしながらボソボソ食べてるのよりよっぽど気持ちが良いやね、ここじゃ建前はいらない、そんなものは通用しないんだよ、本音と実力、それで勝負するのが男ってもんじゃないかい? あたしはそう思うね」
 

「私ですか? はい、地獄大使の秘書をさせていただいております、ここに来る前はとある大企業の専務秘書でございました、でもその方が社長の椅子をめぐる争いに敗れられまして……はい、その方と一緒に辞職いたしました。 人物、能力、人望……すべてに於いてその方こそ次の社長にふさわしいと思っておりました、でも少しだけ堅すぎたようでして……実際に社長になられた方は人付き合いだけが取り得のような方です、出世のためにはそれも大事なのでしょうが、会社のためにはない、私は今でもそう考えております、実際、ここのところ収支が悪化する一方でございますし……。 地獄大使は人付き合いのお上手な方でいらっしゃいます、でも、あの方とは違って組織のためにはどう振舞うべきかを良くご存知で、いつでもそれを念頭に置いて行動されます、ご自身の立身出世のためではなく……それと申しますのも、組織としての目標がきちんと定まっているからではないでしょうか? 私はそう感じます……世界征服……その言葉だけを捉えますと荒唐無稽のように思われがちでございますが、その大きな目標に向かって着実に一歩一歩を進められている……私はそのお手伝いが出来る事を誇りに思っております」


「はい、以上ショッカーで働く先輩達の声でした、いかがですか? けっしてブレない大きな夢、徹底した実力主義、過去にこだわらない懐の深さ、ショッカーは魅力的な職場です。 それに加えて充実した施設、手厚い福利厚生制度、給与体系、安心して働ける秘密結社です、悪人の皆さん、悪の秘密結社に興味をお持ちなら、是非ショッカーをご検討下さい、決してガッカリさせませんよ。 今なら体験入隊実施期間中、さあ、今すぐショッカーにご連絡を!」