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HAPPY BLUE SKY 中編

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部室でコーヒーでカッジュの優勝に乾杯をした。カッジュの試合を部屋のテレビで見ていた、部長・中佐まで部室にやって来て一緒に乾杯をした。部長と中佐は嬉しそうな顔をして俺に言った。
「いやぁ‥カッジュはスゴイな。あの小柄なボディで重量級の対戦相手を追い込んだ」
「カッジュは相手が大きかろうが関係ねぇな!相手に技を決めた瞬間スゴイ音がしたな。審判席にいたお偉方の先生達が拍手してたな。それもうなづきながらさ」
「そうですね!俺もそれはバッチリ見ました。アイツ!スゴイですね」
俺の言葉に、部員達も部長達もまた【うんうん】とうなづいた。

デスクワーカーのトムが俺の横に来て、コードレスを手渡した。
「そのカッジュさんからですよ。少佐」俺はコードレスを受け取った。
「もしもし‥」ワザと低い声を出してやった。
部員達は口に手を押えながら笑っていた。部長達もだ‥

コードレスからはカッジュの甘えた声が聞こえた。
「ボスぅ‥カッジュはもうおなか激ヘリです。ノドも渇いたぁ!今から最終便の飛行機乗りますから。優勝のご褒美に食べさせて下さい。カッジュが帰る前で帰っちゃダメですよ。お約束ですよ!」
「はいはい!わかってますよ。約束は反故にしません。気を付けて帰って来いよ。飛行機の中で加減して食べろよ。わかったか?カッジュ」
「はぁい!持たせてくれたサブレ5枚だけ食べます。後はシートで大人しく寝ています」
そう言って、カッジュは電話を切った。また俺は変な約束をしたもんだ。カッジュが試合を頑張れるように励ましてやろうと思った俺は、カッジュを【ご褒美】で釣ってしまったのだ。部員達はもうそれに慣れてしまってるから驚かないが、ミラドは驚いていたな。

「あの少佐の言動は何だ?アーノルド主任」
「あぁ‥いつもの事ですよ。カッジュは少佐に餌付けされてるんです。また少佐もな」
「カッジュがオーダー通り捕獲したら、嬉しそうだもん」
「うん。また‥仕事外は少佐はカッジュを甘やかしてますから」
「ミラド先生‥オフの時の二人見たらもっと仰天しますよん」
他のTOP3人も口々に言った言葉にミラドはまた‥驚いていた。
作品名:HAPPY BLUE SKY 中編 作家名:楓 美風